私の王子様は…（完結） (ページ3)

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（私）ページ3

あの手紙以来何もない

結衣「お祭りの日、楽しみだな」

その間にお祭りの準備が始まる

結衣「今回はどんなお祭りなのかな？」

毎年お祭りをするのが王様と右大臣様、右大臣は優しくて小さい子供達に
人気者でよく「クマさん」と呼ばれている

結衣「右大臣様に１回だけ「クマさん」って言ってでこぴんされたな」

今思い出せば笑い話だけどね

結衣「森に行こう」

朝からお祭りの準備で盛り上がっているのを見て森に向かう

結衣「上かな？」

見ていると後ろから声が聞こえる

結衣「上かと思っちゃった、お兄さん」
お兄さん「ごめんね、ちょっと話そう」

木の下に座る

結衣「手紙ありがとう、お兄さん」
お兄さん「こちらこそ、来てくれてありがとう」
結衣「うん」

お兄さんがこっちを向いて

お兄さん「大事な落し物」

そう言って髪飾りをつけてくれる

結衣「何処で見つけたの？」
お兄さん「森で落としていったんだ」
結衣「ありがとう」
お兄さん「落としたらだめだよ」

そう言って歩き始めるのを

結衣「お兄さん」

手を掴んで止めていた

お兄さん「どうしたの？」

私の前にしゃがみ目線を合わせる

結衣「えっと何でもない、でもちゃんと喋れるように頑張るから待ってて」

お兄さん「うん」

お兄さんの手を離しお兄さんの横を通る