私の王子様は…（完結） (ページ11)

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（私）ページ11

ちょっとやりすぎたかな～

結衣「まぁ、王様だし大丈夫」

目覚めなかったら起こすしいいよね！

帰って来るとお母さんは居なかった。

結衣「買い物かな」

リビングに行くと１枚の手紙があった

結衣「これってお母さんか…」

リビングにあった手紙をそのままにして部屋に戻る

結衣「新しい未来か」

どうせ私が怒られるだけだからいいか

自分の部屋の窓を開けて裸足で屋根を歩く

結衣「明るいな」

ふと空を見上げると青色が広がる

結衣「上から見たらどんな風に見えるのかな？」

空に手を伸ばしても届くわけもなく手を伸ばす

結衣「私の前世って悪魔だったのかな？」

翼が生えたらきっと届くんだろうな、何処までも飛べる翼

結衣「お母さんにこんなこと聞くのやめよう」

屋根に座るのをやめて人の家の屋根を歩く

結衣「家は人の勝手で決められて人は人の勝手で決められるか」

そんなことを考えながら家に帰る

結衣「寝よう」

(夢)

？「ねぇ」
結衣「何？」

カーテンの後ろから声がする

？「君はさ」
結衣「うん」
？「自分の前世が悪魔だって思ってる？」
結衣「半分は」
？「何で？」
結衣「何でも」
？「もし、君が本物の悪魔なら羽だって生えるよね」
結衣「何で言いきれんの？」
？「僕が証拠だから」

カーテンから出て来たのは

結衣「何で私なの？」

瓜２つの私

結衣「あのさー」
結衣「うん」
結衣「違う人になれない訳？」
結衣「無理」
結衣「何で悪魔って言えるの？」
結衣「私だから」

瓜２つの私が目を閉じると

結衣「羽？」
結衣「そう」
結衣「何で黒と白なの？」
結衣「それは…」

左が白右が黒の羽

結衣「堕悪魔ね」
結衣(悪魔)「だったら何？」
結衣「つまり、天使に恋をした悪魔は天使を手に入れるため
天使ごと手に入ってしまったってことか」
結衣(悪魔)「そう、だからこうなってる」
結衣「天使さんは喜んでたわけ？」
結衣(悪魔)「嬉しそうにね」
結衣「あっそ」

つまらない、天使が好きで天使ごと自分の中に収める
きっと天使は悪魔の体の中で暮らしてるじゃ可笑しいか
こんな悪魔を愛している天使もどうかと思うけどね

結衣(悪魔)「何？」
結衣「ねぇ、天使は笑ってたの？」
結衣(悪魔)「まったく」
結衣「嬉しそうなのは悪魔だけでしょう？」
結衣(悪魔)「そうだね」

悪魔の前に立ち

結衣「天使を今すぐ開放してあげる」

悪魔を刺し殺す

(夢終わり)