姿のない声（実。況。者。）完結 (ページ3)

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声３ページ3

(夢)

目を開けるとお兄ちゃんと女の人
あそこにいるとしたら

遊里「……」

私はお兄ちゃんを守ることも一緒にいることもなくなり
１人ぼっちで消えていく見なかった方がよかった
夢だってわかってるのにその場に座り込む

遊里「……」

見えるのはお兄ちゃんと女の人が幸せそうに笑っている姿

遊里「……」

嫌でもわかってしまう、私の存在なんて必要ない
あの人さえいればお兄ちゃんは笑っていてくれる
あの人が私の存在を消そうとしてるのも知ってる
だから…

遊里「……？」

今、消えてしまえば楽なんじゃないかって思ったでも
お兄ちゃんはそんなこと望んでないのは知ってる
私がいる必要がなくなるまでそばにいる

遊里「…」

夢から出る

(夢終わり)

ヒラ「あ、起きた」
遊里「……？」
ヒラ「フジが心配してたよ」
遊里「…？」
ヒラ「うん、凄い焦ってた」
遊里「……？」
ヒラ「何でそう思うの？」
遊里「……」
ヒラ「確かにわかるけどそう思ってると思う？」
遊里「……」
ヒラ「フジも同じだと思うよ」
遊里「…」
ヒラ「心配しなくても大丈夫だから」

そう言って笑う

遊里「……？」
ヒラ「僕の所においでよ」
遊里「…」
フジ「遊里！！」
ヒラ「ほらね」
遊里「…！」
フジ「大丈夫？！」
遊里「……」
ヒラ「大丈夫だって」

安心した顔をみて私も安心する