検索窓
今日:20 hit、昨日:7 hit、合計:7,644 hit

ページ42

「あたしは・・・、この子たちに付き添っただけだから・・・

 お菓子は要らないよ・・・(笑)?」(マサミ)

そう言うと

「・・・あ、そ。

 俺は買うよ?」(ヨンベ)

ジミンのプリンだけが入ってるカゴの中に、ア○スの実を入れたヨンベ。

「まぁ、これなら一緒に分けて食べられるし、1個でいいか(笑)」(ヨンベ)

ヨンベの言葉に・・・

瞬時に蘇る高校生時代・・・。

あたしとヨンベの間には他人にはわからない歴史がある・・・。

もちろん、唯一の年上であるタプオッパや、

同い年のジヨンや・・・

年下のデソンも・・・

同じ施設の入居者だった過去があるあたしたちには・・・

歴史があるんだ・・・。

あたしとヨンベの歴史を語るには欠かせないア○スの実・・・。

青春の味。

あれから十数年・・・。

何度も変わったパッケージ。

当時なかったフレーバーもあるけれど、不思議と今でも『ア○スの実』を食べると、

あの頃を思い出す・・・。

同級生と比べて所帯じみてることを悲観してたあの頃・・・。

怒られたら謝ればいいじゃん・・・て・・・

そう言ったヨンベとは対照的に、後ろめたさが勝(まさ)って

更に、そんなすべての感情に気付いて、あたしを気遣ってくれてるんだって思ったから・・・

それでヨンベが怒られるのなんて申し訳なくて・・・

せめてもの想いで、ひとつだけ選んだア○スの実・・・。

当時食べたあの味を、忘れることはないだろうな・・・て

・・・漠然と思った感情は、あながち間違いじゃなかった・・・。

「懐かしいな(笑)」(ヨンベ)

ア○スの実を分け合いながら、ヨンベが言って・・・

「・・・うん、懐かしいね(o^―^o)」(マサミ)

あたしが答える・・・。

あたしだけじゃなくて、ヨンベにとっても『忘れられない味』で『忘れられない思い出』であるという確信に

・・・心のずーーーっと奥の方がキュンキュンと疼いたのだった・・・。


 5へ。

5話/卒業生 カンデソン。→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:iKON , BTS , BIGBANG   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:正美 | 作成日時:2019年8月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。