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アイスを手に持つデート中の彼女と自分を比べて・・・
別に気にすることでもないはずなのに、彼女がすごくキラキラして輝いて見えたのはホント・・・。
一方のあたしは、ヨンベやジヨンのことを『旦那』と、からかわれながら・・・
生活感の溢れる洗剤やら、トイレットペーパーやら、食材のジャガイモやニンジンなどの野菜たちに囲まれて
お金足りるかな・・・なんて所帯じみたことを考えてて・・・
あぁ、同い年のクラスメートなのにな、この違いは、なんだろかー・・・って、正直恥ずかしかった・・・。
この生活に不満があるわけじゃない。
血の繋がった親は、いなくたって・・・お父さんみたいな園長さんも、
優しくて面白いお兄ちゃん、お姉ちゃん代わりの従業員さんも、
あたしを癒してくれる、かわいい弟や妹もたくさんいる・・・。
「マサミ。」((ヨンベ)
「えっ?!」(マサミ)
「早くアイスも出して。」(ヨンベ)
「あ、すみません、これも一緒ですっ///」(マサミ)
「手に持って行きますか?テープ貼りましょうか?」(店員さん)
アイス、手に持ちたいからテープ貼るって子供みたいじゃん///
「あ、いえ///」(マサミ)
「お願いします(笑)」(ヨンベ)
しかも、返事のタイミング一緒になったのに真逆のこと言ってるし・・・///
「えーっと・・・(;・∀・)」(店員さん)
「あ、すみません、貼ってください・・・テープ・・・///手に持って帰ります・・・///」(マサミ)
お店のマークが入ったテープを笑顔で貼ってくれた店員さんに、へこへこと頭を下げて
逃げるようにその場を後にするあたしを爆笑しながら追いかけてきたヨンベ。
「笑いすぎだし///」(マサミ)
そう言ってぺシリと叩くと、ヨンベはまた嬉しそうに笑った・・・。
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作者名:正美 | 作成日時:2019年8月29日 21時