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「買い忘れなんてあった?」(マサミ)
園長から預かってきた生活用品の買い物リストをポケットから取り出したあたし。
「アイス(o^―^o)」(ヨンベ)
「え?」(マサミ)
「あいつらが持ってたの見たら食べたくなった。
一個ずつ買わない?」(ヨンベ)
いたずらっ子みたいに口角上げたヨンベ。
「え、でも自分たちだけで買って食べてるのバレたら・・・」(マサミ)
「レシートは園長に直接渡すし、気付かれたら謝ればいいじゃん。」(ヨンベ)
・・・そっか・・・
ヨンベ、そこまでしてアイス食べたいのか・・・って・・・
アイスコーナーを一通り、目でスキャンして・・・。
「・・・え・・・じゃあ・・・これ1個だけ買おう・・・。
これなら、一緒に食べれるし・・・。」(マサミ)
あたしが手にしたアイスを見て
「別に1個ずつ買えばいいじゃん(笑)」(ヨンベ)
て笑い出すヨンベ。
あたしが手にしたのは、ア○スの実(一応伏字で(;・∀・))
「ヨンベ、これ嫌い?」(マサミ)
「ううん。キライじゃないよ。」(ヨンベ)
「じゃあ、これ買って、一緒に食べよ?」(マサミ)
「うん、いいよ。」(ヨンベ)
改めてレジへ向かうと、同級生カップルの姿はなかった・・・。
「もう会計済ませて帰っちゃったんだね。」(マサミ)
「向こうはアイス2個だけだからね(笑)」(ヨンベ)
きっと・・・あたしが彼女へ抱いてる劣等感が溢れそうになってることに気付いて、
カップルたちを先に帰らせたんだと思う・・・。
「・・・可愛いよね、あの子・・・。」(マサミ)
「ん?・・・そうだな。」(ヨンベ)
「あ、ヨンベもあぁいうタイプの子が好きなんだ(笑)」(マサミ)
からかうように言ったら
「んーーー・・・。確かに可愛いとは思うけど・・・タイプか、って言われると微妙かな・・・
俺にはちょっと釣り合わない気もするし(;´∀`)」(ヨンベ)
て、下を向いた・・・。
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作者名:正美 | 作成日時:2019年8月29日 21時