the wounds will eventually Scab 【iKON】×【BTS】 (ページ30)

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「それは・・・

　シーフード苦手な子たちがいないときに。」(マサミ)

あたしを待っててくれてるって気付いて、慌ててローファーに履き替えてヨンベの隣に立つ。

「・・・シーフード苦手な子たちだけが、いない時なんてないじゃん。

　ずっと全員一緒にいるのに(笑)」(ヨンベ)

呼吸を合わせるようにして、ゆっくりと歩き出したヨンベ。

「じゃあ、今度お休みの日に夕飯当番回ってきたらさ、２種類作ればいい♪」(マサミ)

二人並んで歩き始めたタイミングで、すでに遠くの方にいるジヨンの後ろ姿が角を曲がって見えなくなった・・・。

・・・やっぱり・・・

こんなの寂しい・・・。

「作ればいいって作るのは、ほぼ俺じゃん(笑)」(ヨンベ)

突然、あたしの目の前に立って後ろ向きで歩きながら、細い目を更に細めて笑うヨンベ。

「えー、あたしだって作ってるじゃん。

　そんなこと言うなら、もう何もしない～。」(マサミ)

「いやいや、マサミは助手として立派に務めてるって(笑)」(ヨンベ)

ジヨンはあたしに背を向けて、前ばかり歩くようになったけど・・・

その分、ヨンベはあたしの隣で歩調を合わせて歩くようになった。

少し前を歩く時には、こうして振り返って後ろ向きで歩いてくれる・・・。

以前は、ジヨンとヨンベと三人で並んで歩く事が多かったし、

少し狭い通路では、あたしとジヨンが並んで歩いてる後ろからヨンベが付いてきたり、

ジヨンとヨンベが前を歩いてあたしが後ろからくっついて行ったり、その時は決まって

二人とも体をあたしの方へ傾けて歩いてた・・・。

「・・・もう・・・戻れないのかな・・・」(マサミ)

「え？」(ヨンベ)

つい無意識に呟いてしまったみたいで・・・

ヨンベが心配そうにあたしを見つめてる。

「あ、ごめん、なんでもない(笑)

　なんかポエマーみたいな事言っちゃったね(；・∀・)

　びっくり～」(マサミ)

「こっちがビックリだって(笑)」(ヨンベ)

「えへへ、ごめーん(笑)」(マサミ)

それから、二人でスーパーへ向かい、夕飯の食材を買って帰る。

その店内でクラスメートのカップルに遭遇した。