the wounds will eventually Scab 【iKON】×【BTS】 (ページ28)

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ヨンベは、真面目で何をするときも一生懸命で、

普段ニコニコしてるけど、実は負けず嫌いな部分もあったりする・・・。

高校生になって、ちょっと反抗期でグレたジヨンとは逆に、

ヨンベはいつだって変わらず優しかった・・・。

ジヨンがあたしを避けてた時期も、ヨンベはあたしの不安を率先して聞いてくれて、

『あいつなりに、色々あんだよ。

　別にマサミのことをキライで避けてるわけじゃないと思うから、

　そこまで神経質に考えなくていいと思うけど？』

て、いつも、あたしを慰めてくれていた・・・。

手先の器用なヨンベは、料理も上手で・・・

一方、不器用を絵に描いたようなタイプのあたしは、家事の中で料理が一番苦手だった・・・。

食べることは好きだけど、まぁ、食べるの専門で・・・(；・∀・)

だけど、当時の園長先生は、入居者が高校生になったタイミングで、

料理を始め、掃除・洗濯・・・そして、妹弟たち(年下の入居者たち)の世話係を

当番制にしたりして、とにかく生活力を養わせることに必死だったように思う・・・。

今ならわかる。

あたしや、ジヨンやヨンベは、高校卒業後、そのままこの施設の従業員になったけれど、

ほとんどの人は、高校卒業と同時にこの施設を出て、自立せざるを得ない状況に陥るのだ・・・。

当時、施設あがりで大学進学する人は、ぶっちゃけ少なかったけれど、

それでも、進学にせよ就職にせよ高校卒業して一人暮らしを始めた時、

自炊も出来ないんじゃ、苦労するから・・・って・・・

園長は、一人で生きていくための生活力をつけたかったんだと思う・・・。

週に二度、あたしは夕飯を作る当番になった・・・。

ちなみに、その当番は全てヨンベとペアで・・・。

本当はあたしとヨンベと、ジヨンの三人が同じ当番だったんだけど・・・

当時あたしを避けていたジヨンがそこに居てくれる奇跡はなくて・・・

『あたし、やっぱりジヨンに嫌われてるよね・・・(´;ω;｀)』

ヨンベの前で何度その言葉を吐いたか、わからない・・・。

だけど、毎回

『嫌われてないって(笑)
　
　あいつ、誰よりもマサミのこと、気にかけてるよ。

　素直になれないだけだから。』

そう言ってあたしを宥めてくれるのがヨンベの役割りみたいになってたんだと思う・・・。