the wounds will eventually Scab 【iKON】×【BTS】 (ページ26)

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「・・・俺と関わることで、お前の株が下がるのは嫌だったんだよ。

　なのに、確か、俺の事で担任泣かせたんだよな、お前(笑)」(ジヨン)

「ちょ、待ってって・・・っ

　・・・ジヨン・・・何言ってんの・・・」(マサミ)

追いつけないのは脳みそだけじゃなくて・・・

話ながら、ひとりズンズンと歩き続けるジヨンと離れた現実的な距離感。

振り返ったジヨンが

「何してんだよ(笑)」(ジヨン)

て言いながら、空いた距離を詰めるように近づいてくる・・・。

「ジヨン・・・さっき・・・」(マサミ)

「なに。」(ジヨン)

気付いたらジヨンは、目の前まで来てて・・・

「・・・好きな・・・女・・・って・・・言った・・・///？」(マサミ)

視界いっぱいに広がるジヨンの胸・・・。

まっすぐ見られず・・・

ちょっと上目使いで見上げると、ニコニコしながらあたしを見下ろすジヨンと、バチって効果音が出るほど、

目が合った・・・///

「もしかして、気付いてなかったの(笑)？」(ジヨン)

からかうみたいに、そう言ったジヨン・・・。

「だって・・・っ・・・

　そんな事、一言も言わなかったじゃんっ・・・」(マサミ)

「まぁ、言ったことは・・・なかったな、確かに(笑)」(ジヨン)

なんで、こんなにサラッとそんなことを言えるの・・・？

大人になったから・・・？

「気にすんな。もう今となっちゃ、恋とかじゃなくて、もっと偉大な家族愛だから(笑)」(ジヨン)

ジヨンの口ぶりから察するに、今はもう恋愛対象ではないって意味なんだろう・・・。

「イマドキの高校生は、あのころの俺らより、ずっとずっと大人だよ(笑)」(ジヨン)

そう言ってジヨンがあたしの頭を撫でるから・・・

「・・・そうかもね・・・。」(マサミ)

ジヨンの言葉への返事と言うよりは・・・

このとき口から出た『そうかもね』は、もう、ただの相槌だった・・・。

グクが持ってくと泣いて握りしめてたニンジンだけを乗せたベビーカーを押しながら・・・

無言で少し前を歩くその人の背中を見つめて・・・

目の前のこの人がさっき言った『イマドキの高校生は～・・・』って件(くだり)について考えるには十分なほどの沈黙を保ちながら、

あたしたちは、施設へと戻った・・・。

　４へ。