the wounds will eventually Scab 【iKON】×【BTS】 (ページ25)

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そんな噂が流れ始めてすぐ・・・

話したことも見たこともない先輩から、屋上に呼び出されて告白されて・・・

「ごめんなさい・・・

　あたし・・・、特定の人と付き合うとかは、今はちょっと・・・」(マサミ)

あたしなりに考えて出した答えだったのに・・・

「誰とでもするってマジだったんだ(笑)」

一瞬、何を言われたのか、実感わかなくて、ポカンとしてるあたしに先輩は続けた。

「だから、特定の人とは付き合いたくないんでしょ。

　だったら、こっちもぶっちゃけるけど、俺も別に本気で付き合いたいわけじゃないから。

　好きだから、付き合いたいんじゃなくて、ヤリたいから付き合ってほしいって言っただけ。」

いきなり距離を詰めてきて、手首をつかまれた瞬間、

背後から、ものすごい力で引き寄せられ、一方、あたしの手首をつかんでた先輩が、何かに引っ張られて離れて・・・

・・・事態を把握できたのは・・・、その先輩に馬乗りになって殴りかかってるジヨンの姿と・・・

あたしを背後から抱きしめるヨンベに気付いてからだった・・・。

「ヨンベ、あと、頼む。俺、こいつ突き出してくる。」(ジヨン)

あたしとヨンベを、その場に残して、先輩を引きずって屋上をあとにするジヨンの後ろ姿を、あたしは今でもはっきり覚えてる。

あたしの初恋は、タプオッパだったけど・・・

タプオッパの次に、好きになったのはきっと、ジヨンだったんじゃないかな・・・。

タプオッパへの想いが、憧れから来るものだったとしたら・・・

ある意味、本当の本気の初恋は、もしかしたらジヨンだったのかもしれないなぁ・・・なんて・・・。

「俺もガキだったからな、あん時は。

　好きな女の守り方、知らなかったんだよ(笑)

　そばにいて優しくしてやればよかったのに、突き放す事で、お前と関わらないことがお前を守る方法なんだって

　信じてたから(笑)」(ジヨン)

そう言って笑うジヨンだけど・・・

「・・・ジヨン・・・」(マサミ)

「ん？」(ジヨン)

「・・・今・・・なんて・・・」(マサミ)