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それまで、つまはじきにされてきたジヨン。

高校生になってからも、ずっとクラスは一緒だったけど、なぜかあたしと距離を置くようになったジヨンが久しぶりに話しかけてきた日のことを、

あたしは今でもはっきりと覚えている。

『先生泣かせた。』

『なんで』

『ジヨンのこと、監視しろって言うから・・・』

『そんなの適当に話合わせときゃいいのに。お前まで、そんな扱いされることないんだよ。』

周りの大人たちによく思われてないことを知ってたジヨンは・・・

自分と仲良くしてる事で、あたしまでもが、そんな偏見に満ちた目で見られることを心配して、

あたしと距離を置いてたらしい・・・て話はジヨン本人からじゃなくて、

あたしとジヨンにとって親友みたいな関係だった同い年のヨンベから聞いた・・・。






「ぬなぁー」(ジョングク)

10年以上も前の記憶にタイムトリップしてたあたしの脳内を、グクが引き戻す。

「ん?グク、なに?」(マサミ)

「あのね?」(ジョングク)

グクの発する『あのねぇ?』は、本当にかわいい。

「うん、なぁに(o^―^o)?」(マサミ)

ベビーカーに乗ったまま振り返ってあたしを見上げるグクの言葉を待つ。

「あのねー、ぐぅねー、おしっこ。」(ジョングク)

※お食事中の皆さんは自己責任においてご覧ください。この後しばし、おしっこのくだりです※

「うそっ(゚д゚)グク、おしっこしたいの?!?!」(マサミ)

「うん。」(ジョングク)

そう言いながら、さっきまで両手に握りしめてたニンジン2本を左手で胸に抱え・・・

右手は・・・

あぁ・・・お股をぎゅっと抑えてるじゃないかッッッ

これは何気に我慢の限界なんじゃ・・・ッッッ

「ちょ、ちょっと待ってねっ、すぐトイレ行くからっ、もうちょっとだけ我慢してっ」(マサミ)

「んん、ぐぅ、ずっと、がまんしてる・・・ッッッ(; ・`д・´)」(ジョングク)

ご、ごめん、あたしが10年以上も前の思い出に浸ったりなんかしてたからっ

てか・・・

グク、おむつだし、別にいいよ、そのまましても・・・ってのは、トイレトレーニングに意欲を燃やしてる本人には言えない。

「ジヨーーン!!!!」(マサミ)

先頭を歩くジヨンを呼ぶ。

「ごめん、ちょっと、そこのコンビニのトイレにグク連れて行って来る!!!!」(マサミ)

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作者名:正美 | 作成日時:2019年8月29日 21時

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