2話/卒業生 チェスンヒョン。 ページ3
「歯、磨いてないやつ、早くしろよ〜?」(TOP)
自身も口に歯ブラシを咥えたまま、ちびっこたちの頭を撫でて回るこの人。
チェスンヒョン。通称TOP
この施設の園長さん(TOP)である。
「何喧嘩してんだぁ?」(TOP)
隅っこの方で、びゃぁーーっと泣きながら、歯ブラシを握りしめてるのは、キムドンヒョク3歳。
泣き声に慌てて、ドンヒョクの元へ駆け寄ると、
「ジウォナ。ドンヒョギに、ごめんなさいってすればいいんだよ?」(ユニョン)
ジウォンの肩をちょんちょんと、つつきながら、なぜか泣いてるドンヒョクではなく、
そっぽを向くジウォンに向かって『大丈夫だよ』と宥めてるのは、ソンユニョン7歳、小学1年生。
「んー、どした?」(マサミ)
ドンヒョクの前で、しゃがんで目線を合わせながら、頭を撫でてあげると
「ドンドンのぉ・・・イチゴぉ・・・うっ・・・ひっ・・・っく・・・イチゴぉ・・・(泣)」(ドンヒョク)
そこまで言って、またこみ上げてきたのか、さっきよりも、大きな声で泣きだす・・・(;'∀')
一人称がドンドンのドンヒョク。
「ジウォナが、ドンドンのイチゴ取ったの。ドンドンが返してって言ったら、ジウォナがイチゴ投げたの。」(テヒョン)
テヒョンの指さした床の上に、握りつぶされたイチゴ味の歯磨き粉・・・。
バツが悪そうにプイっとそっぽ向いてるジウォンを、相変わらず『ごめんね、って言えば大丈夫だよ?』と宥めるユニョン。
「ジウォナが悪いと思う!」(テヒョン)
声高々に今度はジウォンを指さすテヒョン。
「ん。わかった、教えてくれてありがと、テテ(o^―^o)」(マサミ)
頭を撫でると『えへへー』って、わかりやすく喜ぶテテに『じゃ、テテは歯磨きの続きしてね?』って言うと、
満足そうにその場を離れてった。
同時に、ジウォンが泣いてるドンヒョクにチラっと視線を向ける。
テテの説明で、ことの流れは理解出来た。
・・・そかそか(^_^;)
床に落ちてるそれを拾おうとしたら、
「はい、ドンドン(o^―^o)」(ジミン)
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作者名:正美 | 作成日時:2019年8月29日 21時