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ジヨンの様子がおかしくて、学校帰りのジヨンのあとを追いかけた事がある・・・。
もし、そこで本当に悪い仲間たちと悪いことをしたりしてるなら、ウザがられること覚悟で『帰ろう』と、連れ帰るつもりだった。
だけど、ジヨンが向かったのは、２駅先にある楽器屋さん。
どうやら、そこでバイトをしてたらしい。
ストーカー並に何度か行なった尾行の結果・・・
音楽が好きで、独特の感性を持ってたジヨンが、自作曲を披露するためにストリートライブしてたのを知った・・・。
バイトだって、ギターや、音楽機材を買うためで・・・。
授業中に寝てばかりいるジヨンに手を拱いて、あたしを呼び出した若い女の担任。
『ジヨンくんに、マサミちゃんからも話してみてくれない？先生が言うよりも同じ境遇のあなたが話してくれた方が
いいと思うの。』
・・・あたしは、この先生がキライだった。
『先生はジヨンにどうしてほしいんですか？授業中、寝ないようにしてほしいの？それとも、
ただ、おとなしく問題を起こさないようにしてほしいの？
・・・ジヨンと同じ境遇なので、ジヨンの気持ちはわかるけど、先生の考えてることはよくわかりません。』
職員室で言い放ったあたし。みるみるうちに、担任の目に涙が浮かんで・・・
待って、ちょっとこれってあたしが泣かせたみたいじゃん・・・って・・・
いや、あたしが泣かせたんだろうけども・・・。
この日を境に、担任にとって、あたしもジヨンと同じ『関わりたくない生徒のブラックリスト』に載ったのは明らかだった・・・。
それまでのあたしは、どちらかというと、まじめで大人しい扱いやすい生徒だったんだと思う。
まぁ、施設育ちっていう狭い括りの中では、の評価だろうけど・・・。
『マサミ、お前何したんだよ』
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作者名：正美 | 作成日時：2019年8月29日 21時
