the wounds will eventually Scab 【iKON】×【BTS】 (ページ11)

今日:12 hit、昨日:7 hit、合計:7,636 hit

・ページ11

「行事予定表の管理はマサミじゃないけど・・・それでも、あいつらのサインは見逃すな。」(TOP)

「はい・・・。」(マサミ)

従業員はあたしを含めて５人。

行事予定表の管理は、一番年下のカンデソンだ。

あたしの1つ下。

デソンは、あたしが３歳でこの施設に入居したとき、すでにここにいた。

年下だけど、この施設では２年も先輩で・・・

つまり・・・デソンは生まれてすぐに、この施設に入った。

物静かだけど、いつもニコニコしてて・・・

あたしが施設に来てから、一番最初にあたしに懐いてくれた大事な大事なたったひとりの弟だった・・・。

「・・・誰かと誰かが喧嘩してたら、当事者から目を離すな。」(TOP)

「・・・はい・・・。」(マサミ)

まだまだ子供な天使たち。

喧嘩の仲裁に入っても、当事者じゃない子たちの存在は常に周りにあるけど、

優先すべきは喧嘩中の二人だから、構ってほしくてウロチョロする他の子に、気持ち持っていかれるなって・・・

タプオッパが教えてくれた・・・。

ユニョンのハンカチのことは、具体的だからわかるけど・・・

常に視界の中に当事者を入れたまま、他の子たちも、傷つけないようにうまく振る舞えって・・・

・・・それは正直、抽象的すぎて・・・

あたしは、何度も何度も同じことで、タプオッパに叱られる・・・。

「さっきのあのタイミングで、マサミが優先しないといけなかったのは、ジミンか？」(TOP)

「・・・ドンヒョクです・・・。」(マサミ)

・・・俯いたまま、小さく呟いたあたし・・・。

どうしてあたしは、こうも学習しないんだろう・・・。

このことでタプオッパに怒られるのは何度目だろうか・・・。

溢れそうになる涙を必死に堪えてたら・・・

ぎゅ・・・と・・・

大きくて暖かいタプオッパの腕の中に収められる・・・。

「解ってんなら、いい・・・。」(TOP)