芸人と同棲したのは… (ページ9)

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ネタ本番前

チラッと舞台袖から客席を見るといっぱいのお客さんがいた

『私、何回もやってるけど全然慣れないわ』

希乃「なれる人なんておらんやろ」

それもそうか

私はクスッと笑い舞台に目を向けた

今舞台では和牛さんがネタをしている

水田さんのボケを川西さんが丁寧に拾っていて素晴らしく面白い漫才になるから凄い！

ﾄﾝﾄﾝ

和牛さんのネタに見入っていると後ろから肩を叩かれた
叩かれた方を向くと叩いたのは濱家さんだった。その後ろには山内さんもいる

『はい？なんですか？』

濱家「ネタ前にごめんなぁ」

山内「ちょっと聞きたいことがあってな」

そう言われるとちょいちょいと山内さんに手招きされて濱家さんに手を引かれた

舞台袖の奥の方まで持ってかれた

濱家「なぁなぁ突然なんやけど、Aちゃんって賢ちゃんの事どう思うてる？」

『えぇー、先輩としてとっても大好きですよ！面白いしカッコイイし！』

山内「あぁー、賢ちゃんおらんくて良かったわ‪w」

え？なんのこと！

私がそう言うと2人は顔を見合わせてため息をついた

濱家「ほんまやな‪w泣いてたやろうな」

山内「Aちゃんと二宮くんってさ仲ええよね？」

なぜ急にニノ？

『はい。そうですけど…』

山内「賢ちゃんと二宮くんだったらどっちが好き？」

山内さんにそう言われ私は頭を悩ませた

どっちだろう…
ニノも川西さんもどっちも大好きだしな

『どっちも好きですよ。ニノは大事な飲み仲間ですし、川西さんはとってもいい先輩ですから』

私がそう言うと2人はまた顔を合わせてため息をついた

山内「やっぱり二宮くんの方が上か…」

濱家「二宮くんとはどんぐらいの頻度で飲み行くん？」

『ニノとは…週1ですね』

濱家「めっちゃ会うやん」

山内「やっぱり賢ちゃん無理なんかな…」

そうブツブツ言いながら2人はどこかへ行ってしまった

なんなんだろ急に…

てか、私はもう戻ってもいいのかな？