番外編第一弾「先生呼びから和くん呼びに変わった話」 ページ27
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A「……先生！」
和也「ごめん遅れた。……待った？」
A「いえ、今来たばかりです！」
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今日は、前から約束していた先生とのデートの日。
とはいっても、お互い仕事があるから既に夜なんだけど……。
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A「先生、何食べます？……わ！これ美味しそう〜！ちょっとこれ、見てくださいよ！この海老！！こんなにプリプリな海老初めて見ました！」
和也「ふふ(笑)……ほんと変わったね、A。」
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メニューを差し出しながら、載ってる料理に夢中になってると先生が頬杖をついて私に笑いかける。
ドキッ、と胸が高鳴った。
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A「…え、そうですか？」
和也「うん。子供っぽくなった。」
A「それ、褒めてませんよね(笑)」
和也「褒めてるよ？だってさ、俺の靴踏んで教室から飛び出しちゃうような奴だよ？そんな奴がレストランのメニューみてはしゃいでるんだもん。可愛くなったよほんと(笑)」
A「……あ〜。」
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…………そうだよね。私、最初は二宮先生のこと嫌いだったんだよね…。
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改めて思い返すと、本当に色々なことがあった。
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今、こうして二人で笑い合いながら一緒にいられるようになったのも本当に最近のことで。
また、こうして先生の笑顔を見られる日がくるなんて思ってもみなかったから。
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つい、こう呼んでみたくなった。
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A「………和也、さん。」
私が急に名前で呼んだものだから、先生は頭を上げて目を丸くしてる。
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月17日 13時
