156．きっとこの恋は永遠に ページ23
．
．
──･･･３年後
．
A「あ！見て和くん！これ、」
和也「ん？」
ダンボールから出てきた一通の手紙。
和くんが私の隣に座って、肩に顔をのせて「なに？」と耳元で話す。
．
A「懐かしいなあ〜。覚えてる？」
和也「覚えてるよ、どんだけおじさん扱いなの(笑)」
A「おじさんには変わりないでしょ(笑)」
．
ハハって二人で笑いながら、その手紙を開く。
"
Aへ。
手紙なんて、俺らしくないって思ってると思います。でも、一番そう思ってるのは俺自身です。
だから、勝手にペンが進むのを見守ってみることにします。
─･･･君と出会った時。まさか君をこんなにも愛おしいと感じるようになるなんて、思ってもみなかった。
それ以前に、俺とAは教師と生徒。そんな関係を持つこと自体、許されない関係だった。
．
…だけど、君は俺の中にスッと入り込んできた。嘘みたいに、何かの魔法がかかったみたいに、俺は君に釘付けになった。
そして、今日。んー。何年かかったんだろう、ザッと9年？10年？まあどっちでもいいや。
……僕達は、晴れて夫婦になります。
たくさん泣かせてごめん。たくさん苦しませてごめん。
そして何より、たくさん待たせてごめんなさい。
大人になった君を見た時、抱き締めたくて仕方なかった。君に、「会いたかった」そう伝えたくて仕方なかった。
自分に嘘をついて、行動に移せなかったことを深く反省してる。
……お互い、沢山泣いた分、沢山笑おう。
沢山苦しんだ分、これから降りかかる困難も二人で乗り越えよう。
お互い沢山自分に嘘をついた分、素直に気持ちを伝えあおう。
………僕は、君を世界一愛しています。僕の、奥さんになる決心をしてくれてありがとう。
二宮和也
"
．
A「ね、この手紙渡してくれた時、俺の〜、なんて言って渡してくれたんだっけ？」
和也「……え？忘れたよそんなの(笑)」
A「ええ〜(笑)なんで忘れちゃうかなあ(笑)」
和也「え？おじさんだからじゃないの？」
A「認めないでよ、それ(笑)」
．
．
──･･･私ね、本当は覚えてたんだよ。
"
和也『俺からの恋文。』
"
．
そう言って、渡してくれたこと。
fin.
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月17日 13時
