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145．私が知らない先生 ページ12
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すぐそばにあったお洒落なカフェで。
カラン。と、氷が鳴った。
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まだまだ大人になりきれていない私は、オレンジジュースを頼んで。
向かい合わせに座る繭さんは、当たり前のようにホットコーヒーを頼んで。
これが大人と子供の違いか、と思った。
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繭「……何から。話しましょうか。」
A「………え」
繭「……この車椅子。少なくとも和くんと関係してることは確かよ。」
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額に、ダラっと汗が滲み出てきたのが分かった。
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A「……先生が退職したのは、それとご関係があるんですか。」
繭「…ええ。」
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コクン、と頷いた繭さんは。何かの魔法が解けたみたいに話し出した。
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あれは。三年前のことだった。
あなたが学校を離れてから、和くんは人が変わった。
他人から見たら、それは気付かない程度の変化だったかもしれない。だけど、私が見る限り、あれは極度の変化だった。
それで三年前。ある出来事が起こったの。
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月17日 13時
