26.聞きたくなかった、だけどこれは運命だから。 ページ26
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「……はい、分かりました。では明日。失礼します」
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ピッ、と画面をタップすると切れる部長との電話。厄介な呼び出しの電話とかじゃなくてよかった、とホッとする。
携帯をポケットに入れて、目の前にある大きな鏡を見ながら走ったせいか少しだけ崩れていた髪を直した。
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バタン、とトイレの扉が閉まる音。
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それにしても今の状況は何なんだろうなあ、と会社の前で待っていた二宮の姿を思い出しながら
トイレを出て曲がり角に差し掛かった瞬間。
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何故か。聞き覚えのある声が。
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○「え、結城先輩ってあの結城先輩ですか？！」
健人「そう、ビックリするよねーほんと。二宮くんも馬鹿だと思うよ」
○「これ社内にバレたらやばくないですかー？結城先輩後輩からも一気に嫌われそうですよね」
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トイレから店内に延びる短い廊下。少し暗めの照明の中、私の足は止まる。耳の中に入ったのは、
若い女の子の声と、健人の声だ。
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健人「アイツは恋愛と仕事同時には出来ないんだよ」
○「え、それどういうことですか？」
健人「簡単に言えば、恋は恋。仕事は仕事って分けられないみたいなことかな？恋より仕事っていう奴だからさ。だから俺が浮気してることにも気付かなかったみたいだし」
○「え、そうなんですか〜？なんだ、私達のこと知られて別れたのかと思ってた」
健人「違うよ(笑)アイツ馬鹿だから」
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言葉の矢とは、こういうことを言うんだと思った。
傷口に、塩水をかけられている気分だった。ズキズキと痛む傷口。
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そっか。そうなんだ。健人は、私が知らないと思ってたんだね。
私って、そんな風に映ってたんだね。
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健人「恋より仕事なんだよ」
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和也「………ざけんな」
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どうして。
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27.聞いたことない声。(8/28UP↓)→←25.着信。アリ。
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なないち6(*.ﾟωﾟ)(プロフ) - 向日葵さん» やっぱりカッコイイ(；▽；)健人に噛みつく姿は強くて熱くて、なのに公園で話して笑う姿は柔らかで静かにカッコイイ(；▽；)カッコイイしか言ってなくてごめんなさい。続き楽しみにお待ちしてます。 (2016年8月29日 15時) (
レス) id: 46a15873a0 (このIDを非表示/違反報告)
月詞(プロフ) - あー格好いい。格好いい。さっきから呪文のようにこう繰り返すしかない私です。やっぱり二宮くん格好いい。笑いながら怒るのが一番怖かったりしますよね！あー格好いい。笑 (2016年8月28日 23時) (レス) id: 2f66f746fb (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しろさん» かっこいい二宮くんが見れたPart1でした(*´ 艸｀)Part2からもよろしくお願いします(*´ 艸｀) (2016年8月28日 21時) (レス) id: 090514500c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん初コメありがとうございます！(*´ 艸｀)焦らしプレイ常習犯です、笑 (2016年8月28日 21時) (レス) id: 090514500c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - なないち6(*.ﾟωﾟ)さん» 可愛いんですよカプミル宮(T_T)最終回、みなさんの思い通りのかっこいい展開でした(*´ 艸｀) (2016年8月28日 21時) (レス) id: 090514500c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年8月5日 18時
