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目を覚ますと視界に映ったのは見覚えのない天井と私を見下ろす彼。
勢いよく起き上がり乱れた髪を手ぐしで整える。
貴「…えと、ここどこ？」
轟「お前が寝たから家に連れてきた」
貴「え、私寝たの？」
轟「覚えてねぇのか。俺が気づいた時には机に伏せてたぞ。
Aの家知らねぇし、全然起きねぇからとりあえず俺の家で寝かせた」
貴「…そっか、ってじゃあ、しょ…轟くん途中で抜けてきたってこと？」
轟「いや、元々すぐに帰ろうと思ってた」
貴「そうなんだ…本当、色々ごめん。ありがとう。
あ、私もう帰るね！これ以上迷惑かけらんないし。」
逃げるように支度を済まそうとする。
和を基調とした部屋。自炊したりしてるのかな。いや、多分してないんだろうな。
なんて、ちょっと彼女面してみたりして。
轟「…A」
貴「なに？」
轟「綺麗になったな」
貴「なにそれ、轟くんっぽくないよ？」
轟「…その轟くんっての、やめてくれねぇか？
昔みたいに��焦凍��って呼んでくれよ」
目が見れなかった。
また自分が貴方の瞳に映っていない気がして。
轟「…あの日からAのことが忘れられなかった。がむしゃらに過ごしていた日々からお前が居なくなっただけでこんなにも違ぇんだとわかった。
あの時、無理にでも引き止めれば良かったって今でも後悔してんだ。
…5年経った今でも」
貴「…焦凍は私なんか眼中に無いんだと思ってた。
告白したのも私だったから、きっと優しさで付き合ってくれたんだと思った。
どんどん前に進む焦凍が気づけば届かないところにいて、これ以上惨めな自分を見たくなかった、」
5年越しの想いは涙と一緒に零れ落ち、抑えが効かなかった。
貴「…身勝手すぎるかもしれないけど、私もあの日から1度も焦凍のことを忘れられなかった。
今でもずっと」
不意に腕を引かれ、焦凍の胸に頬が当たった。
鼓動が心地よくて暖かい。私を抱きしめる腕の力が強くなる。
轟「…もう一度だけチャンスをくれねぇか？
二度と不安にさせねぇ。泣かせたりしねぇ。
…だから俺と付き合ってくれ」
貴「…喜んで」
途切れてしまった愛を確かめ合うようにキスをした。
# 秒針
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(…いい家住んでるね)
(一緒に住むか？)
(え？)
ラッキーカラー
あずきいろ
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小豆(プロフ) - 初めまして！閲覧ありがとうございます！ペースはだいぶと遅いかもしれませんが頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！！ (2020年4月22日 17時) (
レス) id: 8c005d6856 (このIDを非表示/違反報告)
さかな - 初めまして！作品とても面白かったですー！特にかっちゃんのお話が好きでした(^^)これからも頑張ってください！！ (2020年4月22日 13時) (レス) id: 25f79f4620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2020年4月21日 21時
