Call me name!!：爆豪勝己 ページ12
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彼が私の名前を呼ぶ時はいつも
「おい」「お前」「アホ」
の三拍子。最後に至っては普通に悪口だ。
今思い返してみれば、名前を呼ばれたことなんてない気がする。
これは由々しき事態だ。
こうなったら…
名前を呼ぶまで話しません！！作戦！！！
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爆「おい」
いつも通りに話しかけてくるかっちゃん。普段なら返事をするが、今はひたすら無視をする。目線も彼の方ではなく別の方向に向けた。
爆「…なに無視してんだアホ」
その呼びかけにも無視をすると、彼は盛大な舌打ちをかまし、教室の外へと出ていった。
それからもちょくちよく話しかけられたが、いづれにしても名前を呼ばれることはなかった。
正直、無視をし続けるのは私自身も辛い。周りからも喧嘩？と心配される。おまけにかっちゃんの機嫌もめちゃくちゃ悪い。
もう話しかけてくれないかもしれないが、今日中に名前を呼ばれなかったら、明日適当に言い訳をつけて謝ろう。
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お風呂を済ませ、誰もいない共同スペースのソファに腰掛ける。
きっとかっちゃんはもう自分の部屋から出てこないだろう。だけど少しの望みをかけて少しだけ居座る。
時計の針が進むのをボーッも眺めながら明日なんて言い訳して謝ろうと考える。
…かっちゃんの声だけ聞こえない個性をかけられた、とか。流石にバレるだろう。
「…おい」
身体がビクリと反応した。ぶっきらぼうに話しかけるその声の主が誰だかは一瞬で分かった。
爆「…」
真後ろから感じる無言の圧がただただ怖い。それでもやはり名前は呼ばれないので私も無言を貫く。
ガシッ
ガシッ？
ん？？？？あれ？？？？？
頭掴まれてる？？？？
貴「い、痛い痛い痛い！！」
突然、頭に手を置かれたと思ったら、りんごを握りつぶすかのように掴まれる。手加減なんて言葉は知らないようだ。
爆「一日中、シカトかましやがってよォ？」
貴「ちょ待って痛い痛い」
必死に彼の腕を握って抵抗すると力が緩められる。
ホッと息をついたのも束の間、今度は後ろから手を回される。
今度は絞め技？と思ったものの違ったようで。
先程とは比べ物にならないくらい優しく抱きしめられる。
爆「…そんなに俺が嫌いかよ」
耳元で聞こえた声は今にも消えてしまいそうだった。
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小豆(プロフ) - 初めまして！閲覧ありがとうございます！ペースはだいぶと遅いかもしれませんが頑張らせていただきます！コメントありがとうございました！！ (2020年4月22日 17時) (
レス) id: 8c005d6856 (このIDを非表示/違反報告)
さかな - 初めまして！作品とても面白かったですー！特にかっちゃんのお話が好きでした(^^)これからも頑張ってください！！ (2020年4月22日 13時) (レス) id: 25f79f4620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2020年4月21日 21時
