81.封印LOVE ページ32
長くずっと一緒にいるから、それだけ安心感があるってことなんだと思う。
それって誇れることなんだと思うんだけど、なんていうか、やっぱりなんかちょっと寂しかったりするわけで。
これがもし、バナさんとこんぴーみたいな仲だったらなぁって、夢物語みたいなこと思って胸の辺りがチクチク痛む。
友達として、仲間としての好きのままだったら、勉強やらなんやらで疲れてるんだろうなぁって、労ってあげられるんだけど、今はそんな余裕、全然ない。
だって、びっくりする程すぐ近くに、好きって言っちゃいけない人が眠ってるから。
諦めようって思ってたのに、一日一日、見るたびにカッコよくなって、苦しいくらいに困らせる。
今なんて、サラサラの髪がほっぺにあたって、シャンプーの香りがほんのり鼻をくすぐるし。
…どうしよう。
封印してたはずの好きが爆発しそう。
ちょっとだけ姿勢を変えたら、今よりもっと距離が縮まる。
…嶺亜さん、ごめん。
琳寧、やっぱり…克樹が好き。
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今「嶺亜、琳寧とケンカした?」
嶺「なんで?」
今「ん〜、なんとなく」
嶺「…」
今「嶺亜?」
嶺「こんぴーの気にしすぎ」
今「ちょっ、せっかくセットしてもらったのに〜」
嶺「ごめん、ごめん。ちゃんとなおすから」
今「カッコよくね」
嶺「はいはい」
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作者名:すもも | 作成日時:2020年4月24日 20時