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79.認めたくない ページ30
これはヤキモチなんかじゃない。
こんぴーが俺を好きなことはわかってるし、琳寧くんが好きなのもこんぴーじゃないことはわかってる。
だけど、なんとなくモヤモヤするのは、最近のこんぴーのお気に入りが琳寧くんだから。
ちょっと前まではダカさんだったはずなのに、いつの間にか琳寧くんになってて、
「琳寧〜、琳寧〜」
って、俺のこと呼ぶより呼んでる気がする。
ほら、今だって。
「琳寧〜、ちょっときて〜」
「どうしたの？ こんぴー」
「なんでもな〜い」
「なに、それ〜」
って、俺が言いたいわ。
見てないふりして、聞く耳たてて、胸の内でひとりツッコミ。
「こんぴー、琳寧のこと、好きすぎ」
「うん。大好きだよ」
って、その会話も変すぎるし。
そもそも、こんぴーが大好きなのは、俺のはず。
それなのに久しく大好きって言われてないのは、俺の気のせいじゃない。
認めたくないけれど、俺は今、ヤキモチを妬いている。
────────────────────────
大「嶺亜、嶺亜」
嶺「ん〜？」
大「なんか矢花の顔がこわいんだけど」
嶺「あぁ、あれ、ね」
大「うん」
嶺「大光は平気なわけ」
大「なにが？」
嶺「こんぴーが琳寧とイチャイチャしてるの」
大「あ〜、だって矢花とじゃないから」
嶺「ふ〜ん」
克「ねぇ、ねぇ。二人してなんの話してるの？」
大「克樹には教えてやらね〜」
克「え〜、なんで〜」
大「俺と嶺亜の邪魔するから」
克「嶺亜ぁ」
嶺「俺、知〜らない」
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作者名：すもも | 作成日時：2020年4月24日 20時
