検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:53,534 hit

50.琳寧がいるから ページ1

ある日の楽屋。

ちょっと留守して戻ってくると、ポロポロ泣いてる克樹が入口のところに座っていた。

ちょっと前にはお互いおはようって笑顔で挨拶して、今日もがんばろうねってハイタッチまでしたのに、いったい何があったのか。

いくら考えても琳寧にはわかんないから、とりあえず中まで連れてって、持ってきてたペットボトルの水を手渡してみる。

これで少しは落ち着いてくれればって思うんだけど、現実はそう甘くなくて、

「…俺、もうダメかも」

なんて言うもんだから、琳寧までどうしようって落ち着かなくなってくる。

何があったのか、さっぱりわかんないし、琳寧が力になれないんなら、頼れるのはもう嶺亜さんしかいない。

悔しいけど、克樹にはやっぱり嶺亜さんなんだって、自分の気持ちに蓋をする。

「泣かないで、克樹。嶺亜さん、呼んできてあげるから」

「ダメっ」

立ち上がろうとして、急に抱きつかれたから、思わずしりもち。

「克樹?」

「嶺亜は、ダメ」

「なんで?」

至近距離の克樹にドキドキするより、克樹が嶺亜さんを拒否したことにビックリしてしまう。

「だって!」

「だって?」

「だって、嶺亜が大光に…ハグ」

なんだ、そんなことって思ったけど、口には出さない。

嶺亜さんが一番の克樹には、きっとすっごくショックな出来事。これがこんぴーだったら、よくあることだから、気にもならないんだろうけど。

だから、いま、琳寧が克樹にしてあげられることは、ただ一つ。

克樹の気持ちが落ち着くまで、琳寧が傍にいてあげる。





────────────────────────




琳「…落ち着いた?」

克「…うん」

琳「きっとね、嶺亜さんも今の琳寧と一緒だと思う」

克「?」

琳「大光、真面目だし、一番下だから、なんかあったのかも」

克「そう、かな」

琳「うん。そうだよ。だって嶺亜さんが好きなの、克樹じゃん」

克「そうだよね。嶺亜の一番は、俺だもんね」

51.琳寧の好きな人→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:7MEN侍 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すもも | 作成日時:2020年4月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。