検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:53,558 hit

75.背中まで45分 ページ26

作業をしてる矢花の背中は、見惚れるくらいかっこよくって、俺は好きだ。

だけど、いつまでもほったらかしにされて振り向いてもらえないのは、やっぱりさみしいって思うわけで。

せっかくの二人っきりの楽屋なのに、矢花はどう思ってるんだろうって。

いつもならなかよしの楽屋に入り浸ってるから、さみしさも紛らわされるんだけど、今年は一緒の舞台じゃないから、そういうこともできなくて、なんか一人で悶々としてる。

やっぱりどっか行こうかなぁ。

琳寧と克樹のとこは、克樹の卒論の邪魔になるから行きにくいし、そうなると嶺亜とたいこうのとこしかない。

嶺亜、寝てるかもだけど、まぁいいか。

矢花の邪魔にならないように、そうっと。

「こんぴー、どこ行くの?」

「!?」

背中に目でもついてるんだろうか。静かに動いたつもりだったのに。

「ちょっと待ってて」

「ちょっとって?」

「…45分」

なんだよ、その45分。根拠がありそうでなさそうな数字に呆れてしまうけど、矢花のことだから、きっと守ってくれるはず。

だから、俺もおとなしく待ってあげよう。

矢花の背中まで、あと45分。




───────────────────────


矢「えっと、なんで背中?」

今「いいじゃん、別に」

矢「まぁ、こんぴーがそれでいいんなら、いいんだけど」

今「いいんだよ、今日はこうしたい気分なんだから」

矢「そっか…あのさ」

今「ん〜?」

矢「俺がなんかしてる時、背中、くっついてていいから」

今「…ぅん」

76.見て見ぬふりは君のため→←74.キミと暮らせば



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:7MEN侍 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すもも | 作成日時:2020年4月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。