73.寝ても覚めても ページ24
寝ても覚めてもこんぴのこと考えてるから、あんな夢、見たんだろうか。
俺が矢花で、矢花が俺で。
矢花の顔した俺に、こんぴが笑いかけていて。
矢花の前だと、こんな顔するんだってくらい、見たことがない笑顔。
キュンキュンとモヤモヤが一緒くたにきて、改めて思ったのは、やっぱり俺はこんぴが好きなんだなってこと。
ホントは俺を好きになって欲しいけど、こればっかりはどうしようもないってわかってる。
第一、好きになったら一直線なこんぴが、簡単に目移りするなんて考えられないし。
要は、俺が矢花よりカッコいい男になればいいんだよな。
だからといって、矢花にあって俺にないものを考える、なんてことはしないけど、いつかはって気持ちは捨てたくない。
「好きだよ」
俺からはいつでも言える準備はできている。
あとは、こんぴから、
「好きだよ、たいこう」
って言ってもらえる日を待てばいい。
その日まで、俺は何度だって夢を見る。
いつか俺の顔した俺に、笑いかけるこんぴに会いたいから。
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今「あ、たいこう」
大「あ、こんぴー」
今「さっきさ、琳寧が言ってたんだけど」
大「うん」
今「たいこう、かっこよくなりたいんだって?」
大「…アイツ」
今「あのさ、俺、思ったんだけど」
大「うん」
今「たいこうは今でも充分かっこいいと思うよ」
大「!?」
今「だからさ、ムリしなくてもいいんじゃない?」
大「こんぴー…」
今「俺、今のたいこう、好きだし」
大「!?」
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作者名:すもも | 作成日時:2020年4月24日 20時