34.あふれる思いのその先は ページ34
「俺ね、ほんと嶺亜のこと、好きなんだよね」
俺はキンキンに冷えた炭酸を手に、誰にともなく独りごちた。
もうずいぶん前から嶺亜本人にも、聞き飽きたって言われるくらい、好きだ好きだって言い続けてるけど、いまだかつて俺も好きだよって言われたことがない。
でも、キスはもう何度もしたことがある。
これってきっと嶺亜も好きってことなんだと思うんだけど、俺としてはやっぱり寂しいわけで。
「なんで嶺亜は好きって言ってくれないんだろ」
ここが楽屋だってことも忘れて、ぼろぼろ泣けてくる。
視界の端には困った顔してる琳寧と矢花。
今朝から体調が悪かったのも相まって、迷惑がられてるのはわかってるけど、一度泣けてくるともう止まらない。
「…ダカさん」
「泣かないでよ、克樹」
「だって、だって〜」
いつも嶺亜に冷たくされてるから、二人の優しさが身に染みる。
「琳寧は嶺亜さんもきっと、克樹のこと好きだと思うよ。ね、バナさん」
「うん、うん」
「そっかな？ そう思う？」
たったそれだけの慰めで、簡単に気持ちが浮上する俺って単純。
「そうだよね。嶺亜も俺のこと、好きに決まってるよね」
口にすると、どんどんどんどん気持ちが高ぶってきて、嶺亜への思いが体の内側から熱のように溢れてくる。
もし、ここに嶺亜が現れでもしたら、俺、倒れちゃうかも、なんて思ってたら、
「克樹、いる〜？」
って、俺を呼ぶ声。
「え？ 嶺亜？」
反射的に立ち上がった俺は、嶺亜の姿を目にすると同時に、意識も一緒に手離した。
────────────────────────
大「で、熱出して、ひっくり返って、琳寧がおんぶ？」
矢「そりゃそうでしょ」
大「だよな。あんなデカイの嶺亜が担ぐわけないし」
矢「無理無理」
大「あ、でも、こんぴーだったら、俺、いくらでも抱っこするわ」
矢「いや、俺がするし」
今「…ごめん、矢花。それはちょっと…」
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すもも(プロフ) - 死神の苺ミルクさん» 死神の苺ミルクさん、コメントありがとうございます。私もやばこんぴ好きなので、いつもニヤニヤしながら書いてます。楽しんでいただけたみたいでよかったです。またがんばって更新します。 (2020年3月19日 19時) (
レス) id: 29fceb5fc4 (このIDを非表示/違反報告)
死神の苺ミルク(プロフ) - 投稿お疲れ様です。私、やばこんぴの絡みがめっちゃ好きなので最後のに思わずニヤけてしまいました(笑)ありがとうございます。 (2020年3月18日 23時) (レス) id: 19f88bfc41 (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - ももぺろさん» ももぺろさん、コメントありがとうございます。基本、ぽんれあ、やばこんぴの流れで進めてるので、中々むずかしいですが、少し絡ませてみました。これからもがんばって更新していくので、どこかで大光にヤキモチやく克樹、書けたらなって思います。 (2020年2月24日 22時) (レス) id: 29fceb5fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ももぺろ(プロフ) - コメント失礼します！ぽんれあが好きで楽しく読ませて頂いてます。DTDXを見てれあたいこも良いなって思い克樹ＶＳ大光みたいなのも読んでみたいです。これからも更新楽しみにしてます。 (2020年2月23日 22時) (レス) id: 1fb9d9ddfc (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - 死神の苺ミルクさん» 死神の苺ミルクさん、コメントありがとうございます。最後のおまけ話、けっこう気合い入ってます(笑) 7MENのお話ってあんまりみかけないので、私なりにがんばって書いていこうって思ってます。 (2020年2月19日 6時) (レス) id: 29fceb5fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すもも | 作成日時：2019年10月14日 20時
