花子くんのお姉ちゃん 2 (ページ11)

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四十七話エソラゴトその七ページ11

寧々side

寧々「二人を殺せ……って」
光「どういう意味だ……？」
シジマ「そのまま！言葉通りの意味ですよぉ首を絞めるナイフで刺す硬いもので殴る高いところから落とす…どんな方法でもお好みで！あ、でも一つだけ…」
寧々「一つだけ？」
シジマ「柚木A…彼女だけは『特別』なんですぅ。」
光「特別？」
シジマ「えぇ、彼女……落下死以外は死なないようで…。彼女だけは落下死でお願いしますね？」
そうシジマさんは笑顔で言った。
落下死…でも、仮にニセモノでも三人を殺すなんて!?
光「な、何言ってやがる!!!どうしてそれが元の世界に戻ることになんだよ！」
と光くんは抗議した。
すると、シジマさんはあれ？と言うような顔をした。
シジマ「お二人とも分かっているんですよねぇここはニセモノ…虚構の世界だってこと！」
ど、どういうこと？
虚構？ニセモノ？
シジマ「……混乱していらっしゃる様なので詳しく説明しますね！」
そして、私たちはシジマさんにここが絵の世界だと言うこと、この世界は主役…つまり花子くんもとい、普くん、ミツバくん、そしてAちゃん。この3人を殺せば…この世界は壊れ私達2人は現実に帰ることができる、ということを教わった。
寧々「戻りたいけどっ…そんな」
シジマ「なら早く殺しちゃいましょうよぉ。所詮は虚構ですもの紙を1枚破り捨てること変わりません！もちろん罪に問われることだってありませんよ？」
そして、シジマさんは道具が足りないならと言い絵を描いた。
光「？なんだ…絵？」
描いた絵をシジマさんが引っ張ると
寧々「絵が」
光「本物になったぁ!?」
えっ、なんで!?
それから、シジマさんは私にナイフを渡す。
寧々「それ…」
シジマ「どんなものでも簡単に切れちゃう優れものですよぉ。骨も肉もバターみたいによく切れますよ。」
とそう言った。
寧々「無理…できるわけない…」
シジマ「どうしましたか？」
でも、私は…
寧々「あまねくんをこっ…ころすなんて絶対イヤ…!!」
シジマ「…そうですかぁでも帰りたいんでしょ現実に」
そう言ったシジマさんの目に光はなかった。
シジマ「柚木普も三葉惣助も柚木Aも本当は死んでいる。一緒に学生生活を送ることなんてできない。それがあなた達の現実です。それでも、帰りたいんでしょう？なら、こんな偽物の世界は無価値だと否定してみてください。できないなら…この絵空事の世界で生きることになっちゃいますよ。永遠に…いいんですか？」
寧々「うっ…」

ーー
会話多め