花子くんのお姉ちゃん (ページ18)

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十六話祓い屋の少年その五ページ18

光side
怪異を倒す兄ちゃんの後ろ姿はいつも頼もしくてカッコ良くて、振り向いた顔はいつも優しかった。こんな顔する兄ちゃんは初めて見る。だけど…いつも、いつも、本当は…こんな顔してたのか？兄ちゃん…。
輝「そいつは危険な怪異だ。今、ここで祓う
。だからそこを退きなさい」
光「い、いやだ…」
輝「やれやれ。残念だよ」
光「な…へぎゃっ」
この数珠怪異捕縛用の…！
光「輝兄」
輝「光はまだまだ未熟なんだから…余計なことは考えなくていいんだよ。」
光「……」

Aside
輝「昨日ぶりだね七不思議。元気そうで何よりだよ」
A「ふふっ。あんたの目腐ってんじゃないの？これが元気そうに見える…あぐっ！？」
花子「姉ちゃん！？っ…白杖だ…」
ズアッ。白杖代が雷によって弾き飛ばされた、嘘でしょ？
輝「杖白は呼ばせないよ。加勢されるとちょっと面倒だからね」
長男はそういった。ならば、
A「へぇ。じゃあ！杖白呼んだら、君は私達に勝てないかもってことですねっ。いだっ！？」
言い終わると彼は私に雷刀を突き刺す。痛い
輝「君は黙って。」
A「ギロッ」
黙ってられるか、バカが、という感情を乗せて睨む。
輝「っ、怖い顔だなぁ。どんなに取り繕ったって君達の本性は結局ソレだ。」
花子と私「！？」
輝「ほんの些細な切っ掛けひとつで途端に不安になって生者に害を及ぼす厄介な死霊…利己的で凶暴で…人の命を奪ったくせに自分の死は受け入れられずにいつまでも此岸にしがみついてる。そういうの…見苦しいんだよ」
その言葉で私の精神は壊れた。
A「……」
花子「姉ちゃん…。！わっ」
A「あまねっ！？」
花子「あぁぁあ！？」
A「あ…」
やばい、あまねが。どうしよう…私、また…ど、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。そうだ…彼を…気絶させればいい。
だって私は、戦えるから。
A「赤杖代っ！あまねを助けて！」
そう言えば、檻の外から私の杖白はあまねを助けた。
A「私が何も出来ないと思ったらダメだよ？ま、ちょっと混乱してたけどねっ！？←キレてる」
花子「ね、姉ちゃん…なんでキレてんの？」
A「う、ううるさい！？てか、花子、あんた大丈夫？」
花子「あ、うん。」
輝「…お喋りはそのくらいでいい？」
A「あぁ、ごめん無理。おいで、赤杖代。それと、一つだけ」
輝「？」

字数やばいので次行きます