検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:37,853 hit

49 ページ49

安吾side


「お先に失礼します」


そう言って鞄を持つ

何時もよりだいぶ早く仕事を終えた

今日は、久しぶりに

会える

まあ、其れだけではないが


ピロロ〜


「はい、私です」

《あ、あんご?先ついたから》

「分かりました。私も今向かいます』

《治も来るんだよね?》



日向が太宰くんのことを治と言った

何か、あったのだろうか


「あまり飲みすぎないで下さいね」

《はいはい〜じゃ》

プツッ


下の名前で彼女が呼ぶのは

心を許した証拠

これで皆

彼女に認められたはず




そう思いながら車を走らせる

横浜の街の灯が

雨を伝ってさらにきれいな光を帯びていた

自然とスピードをあげてしまう


気づけば着いていた


少しの不安と期待を抱きながら

何時もの扉を開ける


『あ、きた』


目の前には万編の笑みの日向




「太宰くん、早いですね」

「早く安吾に会いたくてね」

『嘘つけ』


マスターにいつものをお願いする

そっと日向の隣に座る

矢張り、報告通り

日向にはまだ傷が残っていた


『飲み直そうか』



かんぱーい

と小さい声で言う日向に合せて

グラスを傾ける

一瞬、

少しだけ日向が悲しい顔をした

きっと

織田作くんのことを考えたんだろう


「んで、安吾」

「なんですか」

「どうして僕たちを集めたんだい?」

『気になる気になる』


矢張り気づいていましたか

バレるのを承知で集めたけど、

少し悔しい


「まあ、言ってしまえば日向のことです」

『やっぱり?』

「私の日向はあげないよ」

『いやいつからなったよ』

「日向の暴走は私達内務省異能特務化も
目を瞑れなくなって来ました」

「其れで、保護したいと?」

「いえ、保護までは行きません。なんせポートマフィアの一員ですから。流石に、保護は可笑しいと。つまり、私の監視下に置きます」

「駄目だね」

『なんで治が答えるんだよ、、其れってつまり安吾にずーと見られるってこと?』

「変な言い方はやめて下さい。あくまで貴方の行動範囲を記録するだけです」

『要するに、単体で動いた時に暴走がでても誰かが来てくれるってこと?』

「まあ、そういうことでしょう」


ほぼ強制とは分かって入るが

そうしないと、いずれ被害が出る

其れだけは避けたい。


日向は暫く、グラスの中を見つめ


『いいよ』


とだけ

落ち着いた声音で

私に放った

50→←48



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 織田作之助 , 文スト   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - issuさん» 確認してきましたが、設定ではまちがいはありませんでした。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: 71aed800ed (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 通りすがりさん» 確認してきましたが、設定ではまちがいはありませんでした。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: 71aed800ed (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 12話あたりから主人公の名前変換ができなくなってます。(^_^;) (2018年8月27日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - 途中から名前変換できなくなったのって私だけですか? (2018年8月27日 12時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年8月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。