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流石に、報告くらいは私もしないとと思って



あの後、

すぐに着替えて

首領の部屋に向かった



来たばかりだからまだ迷うんだよね




『すみません、首領の部屋は何処ですか』



コホコホと咳をしている

黒い人に話しかける



「見ない顔だな」

『最近入りました』


口に手を当て乍ら

私を一瞥する

危険な臭がする



「そうか、故に僕の名を知らんのか」

『知っておりますよ、芥川さん』







「!?」




へえ

こんな冷静な人でも吃驚するんだ。




『うっかり、殺されないようにしますね』



少しづつ彼から出ている殺気に

気づきながら

笑顔で会話を終わらせる。



でも


少し油断した私が馬鹿だった





『ッ!』



気づいたら

頬から血がでている





うひょ。


危なかった

避けてなかったら刺されてたよ


死んでたよ。





「首領の部屋は逆だ」



そう言って居なくなってしまった


普通に言ってくれればいいのに。




嗚呼、



私と

似てる








そう思った









『あった』



言われた通りに歩き続けたら

やたら大きな扉の

首領の部屋を見つけ






ドアを叩こうとした









「織田作之助くんが居なくなった彼女を」






彼の名前?

扉の奥から彼の名前が出てきて

無意識に固まった




「あのままにしておくと

此方に死傷がでるなぁってね


思ってたの、」




死傷……、?



「でも彼女から入りたいって来たから


好都合、ってね」





好都合……



……!




「それに、あんなに強い子、



こっちの世界でしか、



生きていけないと思うんだよね」









嗚呼、そうか。




そうだよね。







じゃなきゃ

簡単に入れないよね。








わかってる






わかってた。









利用されるだけ



本当の私は




必要とされてないってことくらい







なんで今まで気づかなかったんだろ









「そうですね」




この声は中也さんだ









あれ

可笑しいな。









やっぱり









悲しいや









バタン








いきなり扉が空いたかと思うと







「おい」






会いたくない人。





やだ
やめて
お願い




何も言わないで。









ひたすら

走って


走って





走り続けた

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 織田作之助 , 文スト   
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(プロフ) - issuさん» 確認してきましたが、設定ではまちがいはありませんでした。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: 71aed800ed (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 通りすがりさん» 確認してきましたが、設定ではまちがいはありませんでした。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: 71aed800ed (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 12話あたりから主人公の名前変換ができなくなってます。(^_^;) (2018年8月27日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - 途中から名前変換できなくなったのって私だけですか? (2018年8月27日 12時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年8月12日 22時

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