織田作の彼女【文スト】

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織田作side









嗚呼









此処まで、か。







銃撃戦は久しぶりだったな









本当の殺し合いは、何時ぶりだろう









お腹の辺りが濡れている









「血、か」



　






もう年なのに、やりすぎたか‥‥









はぁ






「まいったな」



　









"日向に会いたい"





　
　








撃たれる前に一瞬日向の声がした








これが走馬灯ってやつか









会って今直ぐ抱きしめたい





日向の温もりがほしい








欲張りだろうか







死ぬ前くらいいいだろうか‥‥









『おださくっ』






！？





一瞬夢かと思った



まさか、来てくれるなんて。



いや



何故ここが分かったのか





内緒にするのがどれだけ大変か。








日向の事だから首領のとこへ直接行ったのか。







だいたい予想はつくな。





日向はこんな俺を見て





急いで応急処置をすると言ってくれた







どこまで好きにさせるんだ

　 全く




君が泣くと、俺は，






あの日のことを思い出してしまう





あの日のお前は、




今まで見てきた世界のなかで1番、









綺麗だった









月の下で、涙をながすお前








今目の前には







その時よりも綺麗な涙を流す日向









嗚呼









綺麗だ









だから





［泣くな］







言葉を発するのもやっとだなんて



無様にも程がある



俺のような汚い奴に涙を流すな






強くなれ、と、言うしかなかった。





《一つ、太宰に伝えてほしい




人を助ける側の人間になれ。と》





そう言うと、涙ながらにも、俯いてくれた







お前の、異能力の話は、また、今度だな



もう喋る力も残っていない





最後の最後に言いたいことはもう決めてある







だから、







よく聞けよ、日向






「‥‥ｯ日向







　








‥‥愛してる」


　






俺は、一生、









いや、一死か。









お前しか愛せない。

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