いない筈の二人。 ページ2
「……起きて、ねぇ起きて！！」
幼い子供の、恐らく少年と思しき声が聞こえる。ゆさゆさと自分の体が揺さぶられている。……心地よいまどろみを妨げられ、僕はイヤイヤ目を覚ます。
そこには、白い山羊のような姿をしながら、しかし服を着た……モンスターの少年がいた。
僕は一気に眠気を吹き飛ばされる。だって僕はこの少年を知っていた。アズリエル，ドリーマー。地底世界の王子様。何故、何故彼がここに？
「き、君は……」
「あ、起きた！良かった……！」
ほっと胸を撫で下ろすアズリエル。僕はただひたすらに混乱する。彼は僕が地底世界に堕ちた時にはもう死んでいた筈だ。周りを見回せば此処は確かにスタート地点。ここで彼と僕が出会える筈がないのに。
僕はただアズリエルを見つめ疑問符を脳内にひしめかせていたが、不意にもう一人の声が聞こえた。
「やっと起きたか。私は君が起きる数分前に起きたぞ」
硬直する。幼い澄んだ声。偉そうな口調。聞いた事がある。記憶にありすぎる。
僕がゆっくり首を動かすと、そこには、アズリエルの横で仁王立ちしている少女が見えた。
緑の無地に黄色の横縞が入ったセーター。白い肌。桃色の頬。肩までの栗色の髪。
その少女は、かつて親友のために死に、そして蘇り、僕を殺した筈の少女。
目の前にいる筈のない彼女は、間違いなく、Charaだった。
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三日月リン(プロフ) - すごい面白いですね！これはこの先人気になるかも…！？ (2018年11月2日 16時) (
レス) id: ac270a254f (このIDを非表示/違反報告)
ナイフとパイ - 燃え尽きふぉっくすさん» ミント『＊わぁお、楽しそうだね！』 (2018年10月31日 21時) (レス) id: 865678efc6 (このIDを非表示/違反報告)
燃え尽きふぉっくす - ナイフとパイさん» 感想ありがとう御座います！危なかったですね……、フリスク本当にグッジョブです。これからも未来で知った悲劇を食い止め行く予定です。これからも宜しくお願いします！ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1eff72f845 (このIDを非表示/違反報告)
ナイフとパイ - 燃え尽きふぉっくすさん» ミント『＊あ、危ねぇ…;;グッジョブフリスク』 (2018年10月30日 16時) (レス) id: 865678efc6 (このIDを非表示/違反報告)
燃え尽きふぉっくす - ふたばさん» 感想ありがとう御座います！ 探してもこういうのがなかったので自分で作ってしまいました……((((( キャラちゃんに兎に角幸せになって欲しいのです。これからも宜しくお願いします！ (2018年10月29日 20時) (レス) id: 1eff72f845 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年10月28日 23時
