ただ、救いたいだけなのだ[Undartale]

帰宅。 ページ9

「疲れたー！」

　着任式も終わり、僕はボスッとベッドに倒れ込んだ。ベッドは柔らかく僕の体を受け止めてくれる。ああ、このまま眠ってしまいたい。

　「気持ちは分かるが、寝る前にパジャマに着替えた方がいい。皺になるぞ」

　しかしCharaの正論に僕はう、と言葉を詰まらせ嫌々起き上がる。暖かいベッドの感触がとても名残惜しかったが、着替えておかなくてはCharaの言う通り皺になってしまう。

　今着ているのは王族のみが着る事を許されるという紫色の法衣である。胸元には王国の紋章が白い線で描かれていた。ママが着ているものの子供サイズである。

　さっさと脱いでしまおう、と僕は法衣をそそくさと脱ぎ始める。隣のCharaは早くもパジャマに着替え終わっていた。

　ちなみにここはアズリエルの部屋ではなく、改築によって追加された僕らの個室だ。一応それぞれ別の部屋が割り当てられてはいるが互いの部屋が扉で繋がっているため、大抵どちらかの部屋で一緒に寝ている。

　「改築が一週間で終わるって、凄いなあこの世界」
　「魔法さまさま、だな」

　僕の呟きに頷くChara。半年位は掛かるかなと思っていたら、まさかの一週間で工事終了のお知らせ。アズリエルは平然としていたが、知らされ、部屋を見た時の僕とCharaはあんぐりと口を開けていた。魔法の力の凄まじさを知った瞬間である。


　「そろそろ電気消すぞー」
　「待って、僕もベッド行くから！」

　Charaが照明のスイッチに手を掛け、僕は慌ててベッドに潜る。すぐにパチッと音がして照明が消える。もぞもぞとベッドに潜り込んできたCharaがおやすみと言ってきて、僕もおやすみと返した。

バターカップにご用心。→←ガスターという者。

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