最強シードは革命の風の双子の姉でした【究極の絆グリフォン】 (ページ5)

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過去編2 ページ5

公園にて–––––。

「天馬！」

私は蹴っていたボールを天馬にパスした。

天「よーし！えーい！」

天馬はボールを蹴ってシュートした。

私は駆け寄りハイタッチする。よくやることだった。

「ねぇ天馬」

天「何？」

ひとしきりサッカーをして、休んでいる時に私はあることを聞いた。

「天馬はしょーらいもサッカーを続けるの？」

天「うん！Aと翔は？」

兄「俺も、誰にも負けねぇサッカープレイヤーになるんだ」

「私も！絶対天馬と兄さんに負けないもん！これからもサッカーしよう？約束！」

私は天馬と指切りをした。

「ただいまー」

兄「ただいまー」

シンッ

家に帰っても誰もいない。父さんと母さんは科学者で、夜はいない。でも、ご飯はちゃんとある。まだ温かい。私はテレビをつけてご飯を食べた。その時、信じられない内容が耳に入った。

アナ『今夜未明。●✖研究所で爆発が起こる事件がありました。原因は誤った薬品の調合であると考えられます。焼け跡から2人の男女の遺体が発見されたそうです。警察は連絡が取れていない冬風良真さんと静香さんとみて調査を進めています––––––。」

(ウソ・・・父さまと母さまが・・・？)

私は手を止め、テレビの画面に釘付けとなった。明らかに父さんと母さんの名前。しばらく私と義兄さんは絶望という名の牢屋に囚われた。

その数日後。義兄さんが消えた……

ある日、警察がやってきた。

警1「君は冬風夫妻の子供で、翔くんの妹さんだね？」

「はい・・・・・・父さまと母さま、あれから帰ってこないんです。おかしいです。いつも笑って『ただいま』って・・・うっ・・・言うのに・・・義兄さんも…どこかに行っちゃって……ヒック」

後半からは泣いて言えなかった。

警2「残念だが、君達のご家族は・・・あの事件で犠牲者となったよ。お兄さんも未だ行方が分かっていない」

ああ、神様。なんて残酷な真実を突きつけるのですか？

警察の人が去った後、私は大泣きした。誰もいない、冷たい冷たい床の上で。