【ドラゴンボール】化け物がいるのはお前らの世界だけだ。 (ページ6)

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【1ー4】今更ページ6

「今…何だって？」

…しまった。
私は自分の判断を後悔した。

クリリンさんを始め、酔っ払っている亀仙人以外は私に驚きの目を向ける。

この流れでは普通に「はい」と答えて後をつけてしまう方が良かったかもしれない。

「私は舞空術を使えます…多少なら…戦えるので守ってもらわなくても大丈夫です…」

この2次元世界に1年ぶりに来て、少しずつだが私が修行していた力が戻ってきたのか皆が言う「気」がだんだん感じられるようになってきた。

だからきっと舞空術も使えるし、戦えるはずだ。

「何で使えるんですか？貴方は普通の人じゃないんですか」
「まさか宇宙人じゃねぇよな」

この反応は当然だ。
私は初めてこの世界に来た時も悟空に怪しまれたんだっけ。どう説明しようかと戸惑っていると悟飯さんが助け舟を出してくれた。

「まあ、いいじゃないですか!今はそれどころじゃないですから」
「悟飯さん」
「早くベジータさんと超サイヤ人の謎をとかなきゃでしょ?」
「そ、それもそうだな」

悟飯さんとてもとてもナイスです。
皆の怪しむ目が本来の目的に戻されたが、トランクスさんは腑に落ちないとでも言うような顔をして私から目を逸らした。

「そう言えばさ名前なんて言うんだ？」
「…Aです」

そう言えば名乗っていなかった。正直本当に名乗るか迷ったけれどここは映画の世界=パラレルワールドだと神は言っていたから、名乗っても後の世界に支障は出ない。
現に私を知っている皆はピッコロさんと違い私の事など知らなかったから。

「Aさんですか、よろしくお願いします」
「サイヤ人ではなさそうだよな、とりあえずよろしく!」

待て待て、サイヤ人っていう疑いかけられてたの私？
どこをどう見たら見えるんだ。戦えるだけでその考えは酷い。

「早く行きましょう」

＊

「伝説の超サイヤ人なんて本当にいるのかな、話ができすぎてないか」
「僕もそう思います」

クリリンさん、悟飯さん、トランクスさんと共に星を見渡す。
この星は何だか物凄く寂しい。建物はあるにはあるけれど、誰かが住んでいる気配はしない。帝国が作りかけなのか人もいない。

「廃墟のビル街でしたね」

なんでこんな所にパラガスは帝国を建てようとしてるのか不思議だという疑問が生まれる。

映画だと、たいだいこういうのは罠にハメられているのがベタな展開だ。
これ以上名前のわかる登場人物が出てこないとなるとブロリーとパラガスが怪しい。

「あれはなんだ？」

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