【五条悟】六眼は紫陽花色【呪術廻戦】 (ページ8)

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紫陽花八朶ページ8

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　一通りの呪霊を祓った。

　自分の荒い呼吸音が聞こえる。

　私の術式、生霊術式は生霊を使役できると言っても、生霊は私の分体で在り感性が共有されているため、その疲労も共有される。

　五体が疲労で動かせない。

　動きたくない。

　そんな恥ずかしい姿を悟様に見せたくない。

　今のように相談に乗ることすらも身分不相応となってしまいそうだ。

　そう言えば、悟様はどこにおられるのだろうか。

　高々一級呪霊ごときにやられるとは思わないが、怪我をしていないか心配だ。

　付近には一級呪霊の残穢だけで、悟様の残穢はない。

「悟さ……」

　突然、青白い光。耳を劈くほどの轟音。呪力の塊が私に向かってきた。

　一瞬間に呪力で体を守る。

　あ、これ、悟様のか。

　体が吹き飛ばされ、浮遊感に襲われる。

　そのまま地面に打ち当たった。

　受け身は取ったものの、疲労の所為か上手く取れなかった。

　その所為か、私は意識を失ってしまった。