another camera (J.I) ページ35
「今日の練習はどうでしたか？」
「ん？普通ですよー。」
「明日の試合に向けての意気込みはありますか？」
「ん〜まあ、W杯開終わって、最初の試合なんで
まあ新しい気持ちっていうか、また頑張ろうって感じですね。」
「ありがとうございます。
応援してます。」
「嘘つけ、絶対俺のこと見てないっしょ。」
「見てますよ、1番、ちゃんと見ておきます。」
「言ったね、それ、マジで。」
今日もJはケラケラ笑っている。
出会った時はお互い社会人になりたてで
いつも先輩方に怒られていた
2人して泣きながらご飯を食べたことも
何度もあった
時に頼れる兄のようで、
時に使えない弟のようで、
私たちには見えない絆があると思ってた。
「ベルギー行くことになった。
やばい、俺、生きていけないかも。」
クスクス笑いながらそう言ったあなたは
私たちの想像を大きく超えるほど成長し
みんなの希望になった。
誰とも話したくないとロッカーで小さくなりながら
私の貸してあげたジャンプを読んでいるJの姿はもうここにはない。
「ねえ、何してんの？
もうみんな中入ってんだけど。」
気付けば練習が終わって、
今はもう誰1人コートにはいない。
「あ、ごめん。
もう、私も戻らなきゃ。
編集…。」
立ち上がろうとすると、
まあ座ればと言われて
階段に腰掛ける。
柏の時もよくこうやって練習場で
誰もいないコートを眺めてたよね。
「ねえ、どう思った？
俺が、柏から移籍する時。」
「え？」
「さみしかった、りした？」
「純也くんは？
寂しかったでしょ。」
「…ね。
行かなきゃよかったって最初はマジで思ってた。
Aにも会えないし、言葉わかんねえし。
飯うまくないし。
でも酒井くんに言われたんだよね。
今頑張れないやつはいつまでも頑張れないって。」
酒井くんはいつも私たちのお兄ちゃんで、
Jがいなくなった後、ずっと私の成長を見守ってくれていた。
「それにさ、
Aか律の友達って聞いて、
まあ、燃えたよね。
負けたらダサいじゃん。」
「別に、ダサくはないけど。
てか律は律で、純也くんは純也なんでしょ？」
「俺のこと1番見てんでしょ？」
「はあ？」
「律はもういいから。
俺だけ見ててよ。」
さっとJは立ち上がって
いつものやつに両手で髪の毛をわしゃわしゃと整えた。
「好きな人の前ではいつもかっこよくいられるっしょ？」
彼に惹かれ始めたのは
いつからだったんだろう。
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A(プロフ) - たけふぁんさん» こんにちは。コメントありがとうございます。今回初めて書いたので不安な気持ちでおりましたが、とても嬉しいお言葉をいただいて嬉しかったです。またぜひ書かせていただければと思っています。 (11月12日 16時) (
レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
たけふぁん - いつもお話拝見させていただいてます。タケのファンなので、ストーリーの展開がリアルでめちゃくちゃキュンキュンさせてもらいました！また、タケのお話も書いて頂けたら嬉しいです！ (11月12日 2時) (レス) @page47 id: 349b9a69f5 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - るさん» はじめまして、コメントありがとうございます。記載の通りですが他の作品は現在公開しておりません。またいつか公開する日が来ればぜひよろしくお願いします🙇♀️ (11月9日 17時) (レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
る - はじめまして❣️お話全部キュンキュンしました😭よければ、他の作品などを拝見したいのですがパスワードを教えていただくことは可能でしょうか？🙏🏻 (11月9日 2時) (レス) id: d1c716dc22 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - miyuさん» 返信できておらずすみません。良いアイデアが浮べばぜひ書かせていただきたいです！リクエストありがとうございます！ (6月29日 10時) (レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2023年1月7日 11時
