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shp side
「Aー、おーい」
助手席で器用に丸くなって寝ている彼女の肩をゆさゆさと揺すったが薄く目を開く程度でまた目蓋を落としてしまう。
朝起こされる身として、彼女を起こすなんて新鮮で少しだけ心が踊った。
『んっ…しょっび…？』
「ん、着きましたよ」
未だとろん、としている目付きにまだ真昼間だ、と理性を奮い立たせて彼女に起きるよう言う。
『んっ！」
しかし彼女はあろうことか俺の気も知らないで手を伸ばして抱っこをせがんできたのだ。
おんぶして旅館の受付をしている間、従業員さんから微笑ましい視線を投げかけられる。
くっそ、昼から酒でも飲んだんかこの人は！
恨めしい気持ち半分、今日手加減できるだろんかと下心半分。
…だいぶ思考回路があのエ□小僧に似てきているか…？
泊まる部屋でAを下ろして何度か呼びかけると彼女は段々覚めていったようでいつもの調子で取り戻す。
早速温泉に入りたい！と自由気ままに行動する姿は猫のようで頭を撫でたい衝動に駆られるが我慢だ我慢。ここは公共施設だ。
『じゃあ…40分後にここ集合ね！』
「はーい」
緩く返事をして、あ。と歩みを止めた。
彼女に言い忘れたことがあったのだが、と隣を見てももう暖簾の内側。
「…まぁ、ええか」
今更お互い気にしないだろう。
俺まで猫のような思考になっていることは気がつかないまま。
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メイヴ - もうとっくに完結してしまっていますが、この作品に出会えて本当に良かったと思います！面白いし、私の大好きなケンカップルのお話で最高でした！ (2022年8月22日 5時) (
レス) @page17 id: 88bf36ee26 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 青年Aさんの寄生人がなくなってしまったから悲しいです。規制があったのでしょうか？ (2021年8月6日 20時) (レス) id: 061ad38b1c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - めっちゃこの作品好きです。 (2021年8月6日 20時) (レス) id: 061ad38b1c (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 青年Aさん» すみません！お返事遅くなりました○¬ してますしてます！してなくても読んでいる作品もあります！ ぁ、覚えてくれているんですね照れます。自分のコメの実は双子でした！を見ていまだにニヤニヤしてます！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 6ac43c38eb (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - すみれいんさん» ありがとうございます、そう言って頂けて良かったです…！すみれいんさんは確か他の作品でもコメントを下さった方だと記憶しています。…すみれいんさんが覚えていなかったら少々恥ずかしいですが。どうぞどうぞ脳内で妄想を展開してくださいませ！ (2021年2月28日 21時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)
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