戯言2

episode16.2 ページ9

距離的には、
遠く離れてしまうけど、

もう大学生になるわけだし、
みんな実家は、ここ関西の田舎にある。

長期休みには、
必ず集まろうと決めた。

これから始まる新生活も、
精一杯楽しもう。


高校最後に撮った記念写真には、
最高の笑顔と、
最高にふざけた私たちが写っていて、
みんなのグループラインの
アイコンにされたのは、言うまでもない。


奈々と愛子は地元の大学に進学する組で、
里奈と石田くん、直紀くんは、
上京する組。


そしてぷんちゃんは、
ダンスのスキルアップと、
保育士さんになるために、
東京にある、とある学校に進学。


私は、ここ関西に引っ越してきたときから、
大学生になったら東京に戻ると決めていたため、東京へ。

理由は、どうしても行きたい大学があったからだ。


地元組とは中々会えなくなってしまうけど、
上京組のアパートは意外と近場で、
よく集まることになりそうだ。


私たち上京組が、
東京へ引っ越すまでの間の春休みは、

毎日のように誰かとあったり、
ぷんちゃんと遊んだりして、とても充実してた。

これで心置きなく上京できる、なんて、
そう思っていた矢先の出来事。


「何言ってんの？
　Aが一人なんて危ないし、
　ちょうどいいじゃん！」

「いやーｗ
　うちの子、家事はある程度できるけど、
　なんや心配でなーｗ ちょうどよかった！」

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