どこか暖かいところを捜している【煉獄杏寿郎】 (ページ31)

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～煉獄杏寿郎side～

お館様がこちらに来られてから暫く経った。

あちらでは、激しい戦闘が続いている、、、。

、、、そう、遂にその時が来てしまった様だ、、、。

Aが上弦の伍と戦っている、、、。

そして、一旦攻撃の間が空いて、その鬼に対して、
“師匠”と言った。

そうか、、、

だから刃を振るう手に、少しの戸惑いがあるのか、、、。

それに加え、俺が戦って命を散らした上弦の参よりも強い、、、、。

まずい、、、。

このままじゃ、Aは、、、！

しっかりしろ、A、、、、、！！！

君は強い！

誰よりも強くなることに強欲だった、、！！！

誰よりも努力家で、
誰よりも優しく、、、、、そして

俺はそんな君が、

大好きだった、、、、、。

その言葉が届いたのか届いていないのか
A歯を食いしばり、立ち上がる。

そして遂に首を落とした。

師匠とやらいう人を見届けてから、
Aはこちらに向かって走り出した。

手を伸ばして、抱きしめる。

今まで会えなかった分だけ、、、。

でも、、、、、！！！
もっと長く生きて欲しかった、、、。
幸せになって欲しかった、、、。

そう言うと、困った様に微笑む彼女。

彼女の答えには度肝を抜かれた。

A『私が一番一緒に居たいのは煉獄さんです。
煉獄さんと一緒じゃないと、幸せでは無いんですよ、、、。』

煉「時透はどうなんだ、、、？」

A『煉獄さんじゃなきゃ、駄目なんです。』

びっくりした。

彼女はもう時透に心変わりしていると思っていたから、、、。

そして、とても嬉しかった。

その後、時透もこっちに来て、
俺はお礼をしなければならないことに気づいた。

彼女に笑顔をもたらしてくれたこと、、、。

それを言うと、

無「じゃあ今度は煉獄さんの番だね。」

最初は何を言っているのか分からなかった。

ーーーーー
記憶が戻り、もう一度同じような事を言われる。

それでようやく分かった。

そういう事だったのか、、、、！

承知した、、、。

今度こそは絶対に

“幸せにして見せる、、、！！！”

その決意を胸に、
俺は＿＿＿を置いて、走り出した。