気分は水色 ページ10
サラサラの整えられた茶髪のおかげで整った顔に埋め込まれたペリドットがよく見える。じっと嬉しそうにゾムの顔を眺めていれば彼はウロウロと視線をさ迷わせて落ち着かない仕草をとった。
「ゾムは本当に綺麗ね。」
「あ、あの、お、お嬢様、」
「Aって呼んでって言ったじゃない！はい！」
「うっ……。」
私の要望に対してそう呼びたい気もするけど不敬に当たるのではないかという葛藤がゾムから読み取れて見ていてとても面白い。
そんな平和なやり取りをしている場所はあの街中ではなく邸宅の庭であり、実をいえばゾムを見つけたあの日から既に数週間という時間が経過していた。結局あの日はゾムが逃げ出した場所を把握し、そのままゾムを屋敷に連れ帰り身なりを整えてあげただけ。結局子供の私ではどうにもできなかった。
その後は国で禁止されている行為が発見されたということでお父様が動いて組織の根本から叩き潰したというのはチラッと聞いてはいるが真相は知らない。そしてその後私は無事10歳になって、ゾムはその日から"保護"された私付きの護衛として訓練を受けているのだった。そして今に至る。
「なあ、お嬢様。そんなにじっと見んといて……ください……。」
「あら、どうして？」
「は、恥ずかしいんや！……です。」
「無理に喋る必要はなくてよ？貴方の好きなようにして構わないわ。私が全て許してあげる！」
恥ずかしさゆえにポポポと頬を赤く染めて震えているゾムの姿がなんとも愛らしく、自分の口元がさっきから上がりっぱなしでどうしようもない。ゲームで登場する彼は既にフードを被って目元が見えなかったこともあって今のうちに拝んでおきたいのだ。それにしても訓練してねと言ったの私だけど本人は楽しくやっているのだろうか……今更だけどすごく心配だ……。ちょっと聞いてみよう。
「ねえ、ゾム。」
「なんすか。お嬢様。」
「訓練、楽しい？」
「え？まあ、強くなれるし、元から体動かすんは好きやから楽しいですけど……？」
「それならいいの！変なこと聞いてごめんね。」
私の質問に首を傾げながらも答えてくれるゾムに少しだけ申し訳なく思いながらも本人のやりたい事であるならば私は止めないという姿勢を貫く。私は自由な貴方の姿が好きだから無理強いはしたくないんだよ。そのまま元気にスクスク大きくなってね……！
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タラコ - ヘルマンさんってもしかして、ヘルマン・ヘッセでしょうか？ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - → ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした。これからも何卒よろしくお願い致します。 (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - → 名前変換を反映するためには1番上の『●お名前』とその下にございます『苗字、あだ名の設定が可能(設定する)』の2項目からそれぞれ設定して頂かなければならないようです。 紛らわしいため登場人物設定は撤去致しましたのでその様にご対応頂きたく存じます。→ (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - もえさん» もえ様 コメント頂きありがとうございます。ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございません。動作確認致しましたところご指摘いただいた通り登場人物設定では反映しないことを確認しております。大変申し訳ございませんでした。→ (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 私の占ツクがおかしいだけでしたら申し訳ありません。登場人物設定において「オルテンシア」と「テン」が設定されていると思うのですが、そこを変更させても本文内で反映されません……。 (2021年2月3日 7時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹森 糺 | 作成日時：2020年12月20日 23時
