でも付き合ってないんです２【名前変換オリジナル】

23.嫉妬の話 ページ24

｢なんでいっつもいっつも颯くんは寝起きに私のお腹のお肉摘むの！？｣

｢寝惚けてるからかな…｣

先程寝起きの颯くんにお腹のお肉を摘まれた。
颯くんの席は私の後ろで、よく机に突っ伏して寝ている。そして、起きた時にお腹のお肉を摘む。

今回で15回目だ。

｢女子のお腹のお肉摘むとかありえないんだからね！！！｣

｢ごめんな…｣

｢次やったらしばらく口聞かないからね！｣

｢注意します…｣

数回ならまだ良いが、15回目なので流石に怒る。

｢普段は女子のこと考えてる優しい人だけど寝起きは女子を敵に回すようなことするよね。｣

｢一応普段は注意してるつもり。｣

｢私が一番よくわかってるかな。｣

この人の優しさに触れる機会が多いのは私だ。
そこは自信を持って言える。

｢颯くんが浮気してたら私は本気で怒ると思う。｣

｢しないけど。｣

｢仮定の話だよ。女の子は彼女になりたいと思うだろうし…。相手の女の子が私の存在を認知してたら怒るけど。｣

私はいつからこんなに自信過剰(？)になったのだろうか。
自分の言ったことを思い出すと恥ずかしい。

｢浮気はしないけど嫉妬はするかな。｣

言った後、少し恥ずかしそうにしている。
なんだこの人、可愛いな。

｢颯くんが嫉妬…！？その感情とは無縁だと思ってた…｣

｢自分も男だからね。｣

男であることは理由になるのだろうか、と思ったが気にすることでもないだろう。

｢例えばどんな時に嫉妬するんですか…｣

面白そうな話題に興味津々になる。

｢男子と話してるのはいいけど、楽しそうだとちょっと嫉妬する。とくに笑ってる時。男と話すの得意じゃないくせに慣れるとよく笑うようになるから。｣

少し嫌そうな顔をしながら話す颯くん。

｢独占欲かな…？というか、結構見てるね…恥ずかしいな…｣

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