でも付き合ってないんです２【名前変換オリジナル】

1.委員会 ページ2

お久しぶりです。Aです。
無事に颯くんと付き合い始めました。
初めは恥ずかしかったことも、最近は慣れてきました。

｢今日の放課後は委員会があるので、それぞれ教室確認して行ってくださいね。｣

私は図書委員だ。そして颯くんも図書委員だ。
本好きとしてここは譲れない。





｢今日は委員長と副委員長を決めます。
図書委員は一年間変わらないので、毎年委員長と副委員長は二年生に任せています。｣

そういえば去年、ステージの上に一人だけ二年生だった気がする。

｢誰かやりたい人ー？｣

沈黙。
誰も手を挙げない。予想通りだ。

しばらくの沈黙が続くと、

｢こうなると思ったので、くじを作ってきました。
二年生全員引いてくださいね。｣

司書さんがそう言って箱を取り出した。
えー、という声が聞こえるが、全員ちゃんとくじは引いた。

白紙でありますように…と思ったら

｢え…委員長来た…｣

｢頑張れ。｣

見事に委員長と書かれた紙を引き当てた。

｢あ、俺副委員長。｣

そう言ったのは多分隣のクラスの男子。

｢白くない紙引いた人言いに来てー｣

悲しい気持ちで歩いていく。

｢委員長でした…｣

｢副委員長でした。｣

｢じゃあ、一年間よろしくね。これで委員会終わります。｣

知らない人と話すの苦手なんだよな…やって行ける気がしない…
と、思いながら颯くんのお腹あたりに頭をぐりぐりする。

｢言ってくれたら手伝うから。｣

｢ありがとう…｣

語尾を伸ばしながらぐりぐりして抱きついた。

2.爆弾発言→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す