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丁度その数週間後だった。
自宅で記事を書いていると、着信音が鳴る。
ディスプレイには知らない番号が映し出されており、私は恐る恐る応答ボタンを押す。
「夜分にすみません。警察の者ですが。」
現在時刻は夜の１０時半である。
こんな時間に警察が私に何の用があるというのだ。
＿＿＿＿さんのご親族の方でよろしいでしょうか。
『…はい、多分私の父だと思います。』
私はその声に耳を疑った。
「実は＿＿＿。」
警察の人が説明した内容を簡潔にまとめると、父が強盗を犯したのだ。
数年前に母が病に倒れ、父の人柄がガラリと変わったとは聞いていた。
それでも、変わらず会社に出勤し、生活を送っていると聞いていた。
だから大丈夫だと、たかをくくっていた私が悪いのか。
私が一度でも実家に帰省し、顔を見せて、直接話をしていたら、何か変わったのだろうか。
後悔の念は、次々と涌き出てくる。
それからしばらく、私は大学とQuizKnockの仕事を一時休止し、手続きに当たった。
父が強盗を犯したという証拠は、素人の私からしても十分だと思えるほどに揃っていた。
これでは起訴され、有罪になることは間違いないだろう。
それからまもなく、父は強盗の初犯として有罪判決を受けた。
父の強盗に関する全てが終わった日、私は安売りのスーパーで大量に食料品や生活必需品を買った。
そして家に着き、玄関の鍵を締めて私は、これから先、次にこの扉を開くのはいつになることか、と自嘲する。
要は引きこもろう、という訳だ。
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蒼衣瑠璃(プロフ) - [作者の独り言]ひとまず、完結まで持っていくことができました。読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。 (2019年7月5日 22時) (
レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - さくらさん» コメント、ありがとうございます。短編集の方からとは、ありがたいです。短編の方では書けなかった部分も書けたらいいな、と思っています。今後ともよろしくお願いします！ (2019年7月3日 23時) (レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 中編として出されたんですね！(短編集から来たものです)どの作品も本当に面白く、更新楽しみにしています！！これからもお願いします！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 5f0271f313 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - 茶之助丸さん» コメントありがとうございます。中編ですし、ストーリーはもう決まってますので、バシバシ更新していきたいです！今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月3日 0時) (レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
茶之助丸(プロフ) - ランキングおめでとうございます！お話すごく好きです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2019年7月3日 0時) (レス) id: 1cdd5a0197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼衣瑠璃 | 作成日時：2019年7月2日 0時
