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そして迎える今。
私は以前と同じほど食べられるようになり、体重も戻って来ていた。
最近はレポートやQuizKnockの記事にも手を付け始めている。
そして私は今、河村さんと向き合っている。
私は何となく察した。
河村さんの言っていた私が回復したら、が来たのだろう、と。
「そうですね、Aさん。伝えることとお説教、どちらを先にするか選びます？」
異様な二択に私は狼狽える。
河村さんはそう言ってすぐに、まあ言う順番など決まってるんですけどね、と続ける。
「……そうですね、伝えること。いや、僕が伝えたいことを先に話すとしましょう。」
『…………はい。』
河村さんの目の奥に一瞬、強い意志の色が見えたように思えた。
「僕は君のことが好きです。気付くのがアホほど遅かったですけど。君を失うのが怖くて何日も訪ねるという覚悟をするほどには。」
私はその言葉を聞いた途端、目頭が熱くなるのを感じる。
抑えようもどうやら無理なようで、一度流れた涙は次から次へと流れ落ちる。
『私、実は…………っ、河村さんのこと、すき、だったんです……。相談乗ってる、とき、から。』
溢れる涙に任せて、私は、長くの間胸に秘めていた想いをさらけ出す。
「……すみません、僕が拙いばかりに。」
河村さんはあの人同じように、けれどあの日よりも力強く抱きしめる。
それはどこか、もう離すまい、と語っているようだった。
『いえ……、そんなこと、ないです。』
途切れ途切れになってしまった私の言葉を、河村さんはしっかりと掬いとって、優しく私の頭を撫でる。
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蒼衣瑠璃(プロフ) - [作者の独り言]ひとまず、完結まで持っていくことができました。読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。 (2019年7月5日 22時) (
レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - さくらさん» コメント、ありがとうございます。短編集の方からとは、ありがたいです。短編の方では書けなかった部分も書けたらいいな、と思っています。今後ともよろしくお願いします！ (2019年7月3日 23時) (レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 中編として出されたんですね！(短編集から来たものです)どの作品も本当に面白く、更新楽しみにしています！！これからもお願いします！ (2019年7月3日 22時) (レス) id: 5f0271f313 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - 茶之助丸さん» コメントありがとうございます。中編ですし、ストーリーはもう決まってますので、バシバシ更新していきたいです！今後ともよろしくお願いします。 (2019年7月3日 0時) (レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
茶之助丸(プロフ) - ランキングおめでとうございます！お話すごく好きです！更新楽しみにしてます。頑張って下さい！ (2019年7月3日 0時) (レス) id: 1cdd5a0197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼衣瑠璃 | 作成日時：2019年7月2日 0時
