もどかしい、やめて ページ22
side_fukura
「ふくら〜」
何とも脱力感の感じられる河村に名前を呼ばれる。
河村がどれくらい脱力してるかというと、こっちまで脱力しそうなぐらいである。
どうかしたの、と尋ねれば、河村はその調子のままあのさー、と続ける。
「僕、やっぱり嫌われちゃったかなぁ……」
つい、は？と声に出してしまった。危ない危ない(いや、もうアウト)
「目逸らされるし、普段通りにしようとしてくれてるんだけどぎこちないし……」
うだうだと続ける河村は、本気で悩んでいるようだった。マジか。
口が悪くなってしまったら申し訳ない。
コイツら２人して一体何やってんだ。
「ちょっと、福良聞いてる？」
「聞いてる」
人の恋愛事情に対してだけれど、割りと重大なことなのだけれど、少しだけ呆れてしまうことくらい許されると思わないか。
「……濁してだけど、好きって言ったら軽く流されたし」
「え、言ったの！？」
「お前は僕のこと何だと思ってるの」
またもや、つい声に出してしまった。それもかなりの大きさで。
「いや、でも……まあ。僕の遊びにも付き合ってくれるとこ好きだな、みたいに言っただけだけど」
「なんだ〜」
「だから、お前は一体僕を何だと思ってるの？」
俺の納得のなんだー、の後に河村はいい感じのツッコミをいれてくる。
「んー、ヘタr｢やっぱ言わなくていい｣」
意外とイジり甲斐がある、というのは本人に言ったら怒られそうだから止めておく。
「まあでも、俺は嫌われてないと思うよ。頑張って」
「うん……、ありがと」
さて、この２人は何時になったら進展するつもりなんだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔。(プロフ) - 更新されているところまで読ませていただきました！すこし仄暗いかんじで大好きです！！気が向いたらでいいので更新お待ちしております、、 (2019年10月4日 0時) (
レス) id: 7366e8991b (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - [作者の独り言]僕の書く小説には山森さんが登場しがちです。仕方ない、好きなんです。 (2019年7月6日 11時) (レス) id: d8cfcd1bd9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼衣瑠璃(プロフ) - [作者の独り言]伊沢さんがイチャイチャしてればいいのに。と言っているのは、２人がオフィスでは節度を守った範囲で行動してくれる。という信頼があるからだ、という裏設定があったりなかったり。 (2019年7月1日 22時) (レス) id: 9b47b20b96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼衣瑠璃 | 作成日時：2019年4月6日 23時
