大切なお隣さん【shima】 (ページ20)

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『お引っ越し…？』ページ20

「ついに引っ越しやなぁ…！」

と意気込んでいる志麻くん。

隣の部屋に物移すだけなんやけど！？

引っ越しってほど大掛かりなものじゃないんやけど！？

そして何より、私の家は元々物が多くない。

更には私物をいくつか志麻くんの家に置いてあるおかげで余計に移すものが少ない。

「そーや、考えたらAの物、俺の家に結構あるな」

『ん、そーやな』

二人で徐々に物を移しながら会話を進める。

「元から俺の家住むつもりだったん？」

『な、バカ！なわけあるか！』

持っている物の隙間から志麻くんがニヤッと笑ったんが見えた。

『…ばか』

私はもう一度その言葉を発した。

「ま、とりあえず一緒に暮らせるんやな」

『多分、今までとほとんど変わらへんけどな』

「Aと一緒に居られる時間がもっと増えそうやな…」

小さく志麻くんが呟いた言葉を耳にする。

は、恥ずかしいわ…。

「き、聞いとったん！？///」

『あ、聞こえないようにしてたん…？///』

志麻くんの顔が真っ赤に染まる。

『わ、私、多くの時間志麻くんと一緒に居たいからええし///』

「…じ、自分で言って照れるなや！///」

喋っている間も手を動かしていたおかけでもう移し終わった。

これから、どうなることやら。