大切なお隣さん【shima】 (ページ16)

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「楽しかったなぁ。」ページ16

「じゃーお邪魔したでー！」

「またな、まーしぃとAちゃん。」

「二人ともまた会いましょうね。」

「…風のようやな。」

ほんま、風のように来ては去ってったで。

いやでも三時間くらい家におったんやけど。

『たのしかったわぁ…、いい人たちやな。』

「おう。」

いい人たちなのはもう今更やしな。

ま、そんなことは置いといてや。

「なぁ、A。」

『どうしたん？』

ソファに腰を掛ける俺を不思議そうにAが見つめとる。

「ここ、おいでや。」

俺は膝の上を軽く叩く。

『え、志麻くん！？///』

「あんま構ってもらえなかったんや。ええやろ。」

うらたさんにも坂田にもセンラさんにもニコニコしてるから嫉妬したとか…。

言ったらからかわれるから言わんけど。

『わかった…///』

少し顔を赤らめて俺の膝の上に座るA。

いや、ほんまかわええ。

「好きやで。」

驚いて体を揺らしたのか振動が伝わってくる。

『私もやで。』

そう聞こえて頬が緩むんがわかる。

いつもみたいに忙しないのもええけど。

こんな落ち着いた感じも悪くないな。

『…志麻くんぎゅ！』

「んあっ！？」

いやいや、突然抱きついてくんなやビビるやろ！？

『志麻くん、大好きやで。』

Aがニコッと笑って優しく言うもんやから。

「俺も大好きやで。」

そう言う他無いやろ。