50 ページ9
.
「すみません、ちょっと遅れました」
「いいよ。俺らも今さっき集まったところだし」
「あれ、シャオロンさんは?今さっきシャオロンさんと一緒にシャークんから逃げてましたよね?」
「シャオロンは少し遅れるって。待っとく?」
「待つか」
今日も一応練習はあるが、勝つつもりでやってるわけではないので、シャオロンを待つということになった
それから約15分くらい経った頃にシャオロンは来た
「いやー、遅れてすまんな!」
「もうちょっと反省してください」
「お?なんややるんか?石動」
「私は先輩と違って脳筋じゃないので、結構です」
「はー可愛くない後輩やな」
「はいはい、脳筋シャオロン落ち着いて」
「ご主人のためなら……」
美心ちゃんとシャオロンは犬猿の仲らしく、喧嘩してることが多い
カワイイ系の美心ちゃんだけど、油断してたらすぐ煽られるからな……
そしてその煽りにシャオロンが乗るからな……
これには美咲先輩も頭を抱え、
ひとらん先輩とショッピは無視してる
「じゃあ今日何する?」
「てか、私らって実際勝つ気ないのに練習しなきゃいけないの?」
「いやー、他の奴らが体育祭に燃えすぎて“練習しろ”って脅されてるからね……めんどくさ」
一瞬ひとらん先輩の本音が出たけどそんなものは知らないし見てない
「他のところもすごい足はやいし、無理でしょ……」
「確か黄にゾムさんにシャークんさん居ますし」
「赤はきょーさんにトラゾーさん……」
「緑はシッマにトントン……でも俺らやってひとらんに俺にショッピ君にご主人やで!ほら!ご主人璃音抱えて走って平均くらいやから!」
「ちょっとね……今日私を追いかけてきてた人がはやすぎたのかもしれないけど、足の速さに自信失くした」
「……シャークんは足はやいからな……」
「え、2人とも今日狂鮫君に追いかけられてたんですか?まぁ確かに中村君が大声で先輩探してるなとは思いましたけど……」
……ついにバレた
「いやー、ちょっとnakamuを軽く助けてやったらすごいなんか高そうな箱を持ってあの人……えっと、狂鮫さんが追いかけてきた」
「ちゃんと話し合いで追い返したわ」
私もシャオロンも狂鮫緑沙も本気だったと思うけど、私だけ遅かった
ダメだよあれ、普通にあっちはやい
一応私も体力測定のときに握力以外は高い記録を出したけど無理
「シャークんにゾムか……色緑なのになんでアイツら黄なんやろ」
それは思った
.
292人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました!あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薊 | 作成日時:2023年3月16日 21時